パニック障害を森田療法で克服できるのか?

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パニック障害を森田療法で克服できるのか?

と問われれば、私はごく軽症のものであれば「できる」と回答します。森田療法とは、パニック障害の患者を施設に入院させるなどして、暴露反応療法を継続的、持続的に行い、脱感作(だっかんさ)(゠恐怖の対象に慣れさせる)させる・・・・・・というものです。森田療法はパニック障害の克服法の中で、一番まともで信頼できる治療法です。ほんのごく軽症のパニック障害であれば、森田療法と運動の習慣だけで克服できると思います。
(森田療法の創始者、森田正馬はもともとパニック障害の患者で、東大在学中に死に物狂いで勉強に没我没入しているうちに、パニック発作を克服したことを契機に、森田療法という治療法を創始しました。)

中度以上のパニック障害は森田療法で克服できない

しかしながら、中度~重症のパニック障害になると、森田療法ですら太刀打ちできなくなります。何故かというと、重症度が増すほど遺伝的な要因(ファクター)が濃厚になってくるからです。要するに、生まれつき「パニック障害脳」を持って生まれてしまったという残酷な話になってくるわけです。

森田療法を行うことは環境要因によって後天的に遺伝子発現を変容させようという試みです。運動の習慣をつけることも遺伝子発現に影響を与えます。要するにパニック障害を発症しうるリスク遺伝子を眠らせる、もしくはパニック障害を克服するのに必要な遺伝子のスイッチを入れていく・・・・・・というメカニズムになります。

森田療法や運動は遺伝子の働きを変える

たとえば、後者の話ですと、パニック発作の原因の一つであるアドレナリンを抑制するGABA(γアミノ酪酸)のような善玉遺伝子の発現をブーストしながら、パニック発作発症リスクを低減させていく・・・・・・などなど、このような形の話になります。
ただし、中度~重度のパニック障害では、リスク遺伝子自体が強烈に脳機能に作用していますから、森田療法を用いても克服は限りなく難しくなります。その理由は、過度の神経質という気質自体は、生まれつきの先天的なものであるからです。人間の性格は気質が根幹に存在し、その気質(明るい゠物事を前向きに捉える、暗い゠物事を消極的に捉える)に色付けされ、既に生れ落ちたときから構成、決定づけられています。

神経質は薬やサプリメントを飲まないと変えられない

長年の座禅や瞑想の修行をやろうが、運動の習慣をつけようが、この気質は変えることができません。そもそも本来であれば気質など変える必要などないものであるかもしれません。生まれつき、明るい性格の人ですとか、比較的普通な人たちはそんなこと考えたことなどないと思います。
しかしながら、過去の私のように過度のハイパー神経質のような気質を生まれついて持ってしまうと、社会的な活動が一切できなくなります。要するに何もかも終りだということをこれは暗に意味します。

パニック発作が人前に出るとコントロール不能なレベルで現れるからです。(過去の私の場合においてですが、パニック障害だけでなく、他にも数々の精神疾患、症状が現れていました。)これらのものを根性で克服しようという試みは、どんなに過激な精神修養をしてみても無駄でした。私は入隊経験がありますが、軍隊というのは森田療法と同じ暴露反応療法です。

神経質は克服できない

一切プライベートなしの生活を365日ほぼ毎日繰り返します。

そのような経緯を経ても神経質は治りませんでした。
軍隊で長年訓練を受けてきた上官は、「性格は変わらないよ」と若い私に話しました。
また、長年禅の修行を積んだある禅僧も「座禅や瞑想で性格は変わらないよ」と同様に話してくれたことがあります。
今現在の私は「まさにその通りだなぁ」と懐かしく述懐するモノですね。認めたくない残酷な現実が存在しているわけです。

(まとめ)

森田療法はパニック障害の克服において軽症のモノには有効です。
しかしながら、中度~重度のパニック障害にはほとんど役に立ちません。
何故かというと、重症度が増すほどそれに比例して遺伝要因が環境要因よりも濃厚になっていくからです。
(医学的にも確認されている事実)
したがって、中度以上のパニック障害は薬とサプリメントを最高の組み合わせで服用していくという治療の方法をとらないと、まず治りません。

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(最終更新:2017/07/08)


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