パニック障害の人が飛行機を克服する対策

パニック障害の人が飛行機を克服する対策


パニック障害を持つ人では飛行機に乗れないという人が少なくありません。何故かというと、飛行機がもし墜落したらどうしようと考えるからです。また、飛行機のような一定時間、自由になれない環境で、そして公衆の前、パニック発作が起きたらどうしよう。過呼吸になったらどうしよう・・・・・・などとパニック障害の当事者は杞憂を抱いてしまいます。今回はパニック障害の人が飛行機に乗るのを克服するにはどうすればいいかという対策について書かせていただきます。

パニック障害のコントロールは精神論では語れない。しかし・・・

パニック障害の人が飛行機を克服するには、精神論や根性論でやはりどうにかなる問題ではいつもの話になってしまうのですが、ありません。たとえば、ヘビが嫌いな人にヘビを好きになれといくら言っても、ヘビを怖がります。しかしながら、ある程度、慣れるということはできます。

パニック障害でも飛行機を克服する一法

このような克服法を、暴露療法といいます。これは前の投稿で私が説明した
パニック障害を森田療法で克服できるのか?
という記事に新しいです。

パニック障害を持つ人が飛行機に乗れるようになるには、飛行機に乗ることを何度も繰り返すことがある程度有効です。要するに飛行機は慣れてしまうということです。ちなみに、飛行機が墜落する確率は、

旅客機が墜落する確率について引用: まず、米国の国家安全運輸委員会(NTSB)の調査によると、飛行機に乗った時に墜落する確率は0.0009%だそうです。 しかし、これはあくまで全世界の航空会社総合の平均値。 米国国内の航空会社のみを考えた場合、確率は0.000032%とされています。

つまり、墜落事故に遭遇する確率は宝くじの一等に当選するような天文学的に少ないそれなのです。このような統計の理解もパニック障害の人が飛行機に無事乗れることができるようになるために役立つ知識だと思います。要するに、パニック障害の人が飛行機を恐れる理由は杞憂であると頭で理解することができるようになるということができます。

飛行機に乗る1時間前に抗不安薬を服薬しておく

また、ここまでの話は、精神論が多かったので、それと真逆の具体的な方法を、ここで書きますと、旅客機内でパニック発作が起こるのが怖いのであれば、飛行機に乗る前に、搭乗ロビーで抗不安薬を服薬しておくと良いのです。抗不安薬はパニック発作を抑えますから、そうすれば、飛行機の中で、パニック発作で苦しむことはなくなります。抗不安薬は服薬後、効果が現れるまでに30分~1時間くらいかかるので、搭乗ロビーで待機しているときに服用しておくことをお勧めします。

(まとめ)

今回はパニック障害の人の飛行機を克服する・・・・・・そういった趣旨の記事を書かせていただきましたが、正直自分で書いていてバカバカしいと感じてしまいます。パニック障害あるあるのありきたりな記事だと今現在の私は感じてしまうからです。しかしながら、当事者は本当に苦しんでいることも同時に思慮し、申し訳ないとも感じました。

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パニック障害を薬物療法で克服

パニック障害を薬物療法で克服

これはパニック障害を薬物療法で克服というと、克服という形容が妥当なのわかりませんが、この場では慢性病で薬が必須な身体的疾患の人もいるので、克服ということにしてみましょう。パニック障害ではアドレナリンやドパミンといった興奮性の神経伝達物質が過剰放出されています。(これらのモノアミン系神経伝達物質はある程度互換性があります。つまり、ドパミンが上がればアドレナリンも上昇していくような機序を持っているということです。)

パニック障害を克服するのにGABAレベルを上昇させる

そして、脳内のグルタミン酸過剰がさらにパニック発作を煽っていくことになります。先天的にグルタミン酸受容体(NMDA受容体、非NMDA受容体)の密度が多かったり、グルタミン酸放出が過剰に行われたりしていると、記憶力は高くなったり、頭の回転は速くなったりしますが、こうして脳内がグルタミン酸過剰になると、GABA(γアミノ酪酸)が枯渇し、パニック障害を発症します。脳内の神経伝達物質の信号伝達の内、約80%を占めるのが、実はこのグルタミン酸とGABA(γアミノ酪酸)なのです。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬

パニック障害を克服するには、したがって、GABA(γアミノ酪酸)を増やす薬を服用する必要があります。これは巷ではマイナートランキライザーすなわち、抗不安薬として知られています。デパス、レキソタン、メイラックス、ソラナックス、セパゾン・・・・・・すべて抗不安薬です。これらはベンゾジアゼピン系抗不安薬とカテゴライズされるもので、主にこの種の薬は、脳内でGABA受容体に結合し、受容体間のGABA濃度を上昇させます。したがって、リラックス、鎮静効果をもたらしパニック障害の症状であるパニック発作も起こりづらくなっていくわけです。

パニック障害はGABAを増やせば克服できる

GABA(γアミノ酪酸)は、脳内の過剰グルタミン酸を抑制し、同時に過剰グルタミン酸抑制は、パニック障害の原因物質とされるアドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミン過剰をも抑制させます。

しかしながら、巷の多くの人が実感しているように、ベンゾジアゼピン系抗不安薬を用いた薬物療法には、耐性形成(゠服用当初感じていた効果を感じづらくなっていき、次第に薬物依存を形成していく)というデメリットも存在しています。

頭の良い人にパニック障害は多い

私のクライアントの中で、パニック障害になったという人の話を聞くと、旧帝大主席の人ですとか、米国名門大学の学生ですとか知的に優秀と思えるような人が少なくありません。アルコールを飲むと、記憶力が低下し、筋肉が弛緩します。そして、リラックスし饒舌(じょうぜつ)になり、よく喋るように人はなりますが、これはアルコールが脳内のGABAレベルを直接的に上昇させることに起因します。
脳内のGABAレベルが上昇すると、リラックスするので、筋肉は和らぎ、心もくつろぐので多弁に人はなりやすいのです。

アルコールと抗不安薬の作用機序は酷似している

しかしながら、このとき明らかに人間は馬鹿になっていますね。よく「酒の勢いで・・・・・・」というような語源が古くから存在しているように、酒に酔って、衝動的で無計画な行動や言動を人はとりやすくなる。実際、本当にIQが下がっているわけです。
そして、アルコールと抗不安薬の作用機序は酷似しています。

馬鹿になればリラックスできる

要するに、言葉は悪いですが、馬鹿になればリラックスできるということになります。頭の良い人は良く考え、思考能力や記憶力が高い故に、その代償として、リラックスすることが苦手でパニック障害のような神経症になりやすい。これは強迫性障害でも何でもそうです。よって、その克服のための一法として、薬物療法によってGABAレベルを上昇させるという手段があります。しかしながら、薬物は化学物質ですから、健康によくなく、特に脳が発育途上の年少者には有害です。

そのため、害をなるべく出さない克服法の選定が要求されます。

(まとめ)

・パニック障害を克服するのに薬物療法は有効
・パニック障害に有効な抗不安薬はGABA(γアミノ酪酸)を脳内で上昇させる
・GABAが増えると、思考能力は低くなる。したがって、リラックスできる
・薬物療法は成人以下の年齢の人には推奨できない
・抗不安薬には耐性形成が存在する(゠次第に効きが悪くなっていく現象)
・もっと安全で有効な克服法がある
(英文が読める方へ↓)
http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/panic-attacks/basics/definition/con-20020825

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