パニック障害を運動で克服【最新版】

パニック障害を運動で克服【最新版】

パニック障害を克服するのに、運動はかなり有効です。運動は1円もお金がかかりませんから、誰でも今からでも開始することができるパニック障害の克服法になりえます。

パニック障害を運動で克服する場合、注意点が少しあります。それは高強度の有酸素運動や筋トレを運動の工程に必ず盛り込むということです。

何故かというと、最重度のパニック発作や深刻な不安症状には、強度の高い(キツイ)運動のみが有効であることが科学的に多くの国際論文において既に証明されているからです。

どのような運動がパニック障害克服に効くのか?

2005年チリの高校生に対して運動が心にどう影響を与えるかということについて9か月間という長期をまたぐ形で実験が行われました。
その研究では、まず中度から重度のパニック障害や不安障害の症状持たない健康な被験者を、キツイ運動をするグループ、低強度の軽い運動をするグループに分け、実験は行われました。

https://academic.oup.com/heapro/article/20/2/113/827446

その結果、判明したことは高強度の運動をしたグループのみに不安レベルの大幅な改善が見られたということです。他方、低強度の運動をしてきたグループには、不安レベルの変化はほとんどありませんでした。

高強度の運動のみがパニック障害に効果がある

なぜ運動がパニック障害の克服に役立つのかその理由は、運動をすることでセロトニン、GABA(γアミノ酪酸)が脳内で増え、パニック障害の原因となるアドレナリンを抑制するように働くからです。

↑それから運動はHPA(交感神経及び下垂体–視床下部–副腎)軸のバランスをとるような働きを結果的に為します。
パニック障害の人の場合、HPA軸のバランスが崩れているため、自律神経が失調していたり、常時、脳が不安や恐怖が強い過剰興奮状態に陥りやすくなっています。

運動でGABAやセロトニンが増える

そして、HPA軸の修正には、強度の高い運動が最も有効になるわけです。

少し話がずれましたが、このような形で、要するに軽い運動だけをしていたのでは、パニック発作や不安の減弱にあまり効果がないということになります。
↑↑具体的な運動の方法【私による解説】

私のパニック障害克服経験談

過去の私は心臓が止まるのではないかというパニック発作に見舞われたことが多々ありました。
しかしながら、この症状は運動の習慣をつけることで無事、克服することができました。

特に高強度有酸素運動や筋トレが効いたことを実感しています。

(参考:)
私のパニック障害克服体験談

過去の私は自衛隊入隊に向けて、毎晩5~10㎞をインターバル(運動の強弱を変える)を交えながら、走り、腕立てや腹筋、背筋、懸垂といったオーソドックスな筋トレを実行していたのが効いたのだと思っています。

軽い運動も効果があることには効果があるが・・・

軽いジョギングだけでも治療的な効果はありましたが、より劇的な効果はキツイ運動を取り入れるようになってから・・・・・・でした。そのような理由から、日本で運動の精神疾患への有効性をいち早く公(おおやけ)に主張していたのが過去の私だったわけです。

注意点:

強度の高い運動がパニック障害の克服に効果がいくら高いといっても、いきなり運動習慣が全くない人が高強度の運動を実行するのは危険ですので、ご自身で無理のない範囲内から実践されるようにしてください。

そのため、はじめは軽い運動(ジョギング)程度からはじめることをお勧めします。はじめのうちは運動は、ジョギングだとかヨガのようなゆったりとしたものから開始されれることをお勧めします。


↑高強度の運動は慣れてから行った方が確実に良い

なお、ややこの記事の趣旨とは矛盾するのですが、特にヨガは深層筋(インナーマッスル)を鍛えるという特殊な効果があります。
(参考:)
パニック障害をヨガで克服

(まとめ)

高強度有酸素運動(70%~100%)の無酸素域と有酸素域の境目くらいのキツイ運動を数秒~5秒必ず、運動のルチーンに取り入れるようにする。1セット程度でも構わない。(かなり短めに行うのがポイント)筋トレも併せられるとさらに効果的。

低強度の有酸素運動(゠ジョギング、散歩、踏み台昇降など)は10分くらいで良い。このプロセスに高強度有酸素運動を必ず1セットは取り入れること。

運動はGABA、セロトニンレベルを上昇させ心をリラックスさせる天然の抗うつ薬であり、抗不安薬である。

運動はBDNF(脳神経栄養因子)を増やし、BDNFはストレスホルモン「コルチゾール」の攻撃から脳神経を防御する。また、BDNFは脳神経の新生を促す。

パニック障害の人で、体が過度に疲れていたり、運動の習慣がまったくない人はいきなり高強度の運動はやらない方が良い。また、肉体的にかなり疲れていると感じる日や筋肉痛が酷い日は休みをしっかりとる。

運動の習慣のない人や体が弱った実感のある人は、自分のできる範囲内から実行し、無理はしない方針で行くと良い。(7割できたらOKというような緩い感じで、完璧主義は捨てる)

 

 

 

↑2000年にデューク大学で行われた実験では、抗うつ薬の投与よりも運動を単独で行ったグループの方が、高い抗うつ効果が確認された。しかも、運動だけを行ったグループは、運動と抗うつ薬を飲んだグループ、抗うつ薬だけを飲んだグループよりも高い回復率を示し、このことに研究者は驚いたという。
(参考:)(※英語)
https://today.duke.edu/2000/09/exercise922.html
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=john+j+ratey

(最終更新:2018/01/21)
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