強迫性障害で落し物が気になる人へ【確認強迫】

強迫性障害で落し物が気になる人へ【確認強迫】

強迫性障害で落とし物が気になり不安で不安で仕方がなくなる人がいます。

 

もちろん、
大なり小なり一般人でもこうしたことが気になることはあるものですが、
あまりにもそれが病的になり、生活に支障をきたすレベルになってくると「強迫性障害である」と、まず断定して良いです。
 

もっと言えば、

これは強迫性障害の確認強迫の一種と考えるのが妥当です。

確認強迫とは何か?

以下の記事がわかりやすいです。

(関連記事:)
【強迫性障害】確認強迫でゴミを捨てられない人へ

 

確認強迫をこの場で簡単にまとめれば、自分が行ったことに対する確認が病的なレベルまで気になって身動きが取れなくなる状態を指します。

落とし物に限らず、上の記事のようにゴミに貴重品が入っていたのではと過度に気になったり、自分の出したメールや手紙に酷い文章の誤字、誤植、不適切な表現があったのではないかと何回も何回も書き直し作業を行ったりする方も多くおられます。

 

強迫性障害で落とし物が気になる人の主なパターン

落とし物が気になる人は主に貴重品(財布、お金、クレジットカード、免許証等の身分証明書、高価なアクセサリー)を出先のどこかで、落としてしまったのではないか気になる方が非常に多い傾向にあります。


こういう方は傾向的に外出が困難になっている場合がほとんどです。

下はYahoo知恵袋や教えて!gooにあった確認強迫(落とし物、忘れ物)を抱える方の症状です。

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また、

コラム:強迫性障害で忘れ物が気になる人もいる

 

強迫性障害の確認強迫で忘れ物が気になる方も存在します。

落とし物が気になるのであれば忘れ物も気になるのはむしろ当然と言えば当然の話になりますが、その種の性向を持つ方の傾向は以下の通りです。

 

忘れ物が気になる人は仕事や学校で提出しなければならない提出物(仕事場で使うドキュメント、宿題)が気になるという傾向にあります。

また、このタイプの方はガスの元栓の閉め忘れや家の鍵の掛け忘れ等も過度に気になり、確認を繰り返すという特徴もあります。

 

こういう方では傾向的に外出も帰宅も困難になることがほとんどです。
(例:家に戻って確認する。出先に戻って忘れ物がないか確認する。この作業の繰り返しになります)

(関連記事:)
強迫性障害で火事が怖くて家から出られない人へ

落とし物が気になる強迫性障害の症状を克服するには?

実は、
強迫性障害は性格や考え方の癖の問題では断じてありません。

強迫性障害は純粋な脳の機能障害です。

一例を挙げれば、
落とし物が気になる確認強迫のある人でもお酒が入ればどうでしょうか?

そんなことどうでも良いと思えてしまう場合がほとんどでしょう。

一般にお酒を飲むと気が大きくなりますし、細かいことが気にならなくなります。

 

脳科学的には、お酒(アルコール)には脳内のドーパミン、GABA(γアミノ酪酸)を増強する作用機序が存在しています。

特にGABAは深いリラックス感を与えますので、脳内のGABAレベルが上昇すれば落とし物や忘れ物が気になって気になってしょうがないというような強迫性障害の症状など生じようがまずありません。

 

コラム:

脳機能が大幅に変わる卑近な例:
私の知り合いのサラリーマンに飲みに行くと必ず2軒、3軒居酒屋やバーをはしごする呑兵衛がいますが、彼は終電でいつも帰り、終電の電車の中で毎回のごとく窃盗の被害にあっています。
財布から現金、クレジットカードを抜き取られて・・・・・・を繰り返しています。
しかも、失敗から学習しません。(対策として現金をスーツの各ポケットに分散したそうですが電車窃盗の常習犯に目を付けられており、すべてやられたそうです)
「馬鹿なのか?」というと彼は東大卒で大企業の役員です。お酒が入らなければ理知的で冷静な性格です。
この例からもわかると思いますが、お酒を飲むと細かいことが異様なほど気にならなくなります。だからこそ飲酒運転は厳しい取り締まりを受けることになるわけです。

落とし物が気になり不安な確認強迫にはGABA増強で克服できる

上の事例からわかると思いますが、
要するに確認強迫に代表される強迫性障害の各種症状を克服するにはGABAを増やす対策を取ればよいわけです。

下記の関連記事はすべてGABAを増やす科学的根拠に基づく方法論になっております。

こんな方法なんかで強迫性障害の確認強迫が治るなら苦労しない、自力での克服なんてありえないと思う方も多いでしょうが、まずは試されてみられてから批判することをおススメします。

(関連記事:)
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無論、サプリメントや運動だけでなく薬も用いる方法も存在しますが、コンプライアンスの問題により当記事内では無記とします。

結論

強迫性障害の落とし物が気になって不安でしょうがないという確認強迫の症状は、

①脳内のGABAを増強していけば気にならなくなっていきます。

もちろん、
それだけでなく、
②ワーキングメモリの機能に関わるドーパミンの増強も克服に必要になりますが
、そちらは以下の記事を参考にされて下さい。

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(関連記事:)
強迫性障害とワーキングメモリ(作業記憶)の関係【重要】

当ブログ記事が落とし物や忘れ物が過度に気になる方々に対し、少しでも改善、克服のお役に立ててれば幸いです。

 

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