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私のパニック障害克服体験談

(最終更新日:2020/09/27)

私のパニック障害克服体験談

今回は私自身のパニック障害の克服体験談を書こうと思います。

当時の私の場合、「パニック障害の症状自体はそこまで酷いもの」ではありませんでした。※
ただし、

「心臓が止まるのではないか?」と過度に神経質になり、呼吸が乱れ、「過呼吸になったこと」が幾度となくあります。
(※予期不安には毎日のように常に襲われていました。)

それは私が大学に在学中で、実家へ帰省していた時の話です。
昼時に自分の部屋で横になっていると「心臓が止まってしまうのではないか?」という根拠のない極めて強い恐怖感に襲われました。

何だか知らないのですが、
「そのパニック発作は、とにかく自分の意志でコントロール出来るようなもの」では全くありませんでした。

パニック障害の症状は自分の意志で克服できるものではなかった

その日の夜も同様に横になって寝ていると、「このままでは窒息してしまうのではないか?」と不安になり、窓を全開にして、なんとか就寝することができたことを覚えています。

夏の夜の話です。

まさか「自分がパニック障害を体験することになる」とは思いもしませんでした。

私の場合、パニック障害のみならず、強迫性障害や吃音、境界性パーソナリティー障害が合併してしまっている感じで、パニック発作自体の経験はそこまでいうほど多くはありませんでしたが、感情のコントロールが一切効かず、過度の不安が常にあり、人混みが極端に苦手でそういう場所に行くと、すぐに疲れてしまいました。

「↑過去の私にあった症状の私自身による解説です。パニック障害についての体験談も話しています。」

また、対人恐怖もこの手のタイプの人あるあるな話なのですが、それも同時にあったため、人間関係に対しても過度な不安、猜疑心を常に抱き、心が休まる場というものが1年365日全くと言っていいほど存在しない・・・・・・そんな感じの人生を生きてきたわけです。

手のひらは常にビショビショの過剰緊張状態が一日を通してずっと続いていたわけです。これは当時の私にとってはまったくまがうものなき地獄でした。
こんな人生が延々と続くのであれば消えた方がマシだとも素直に感じていました。

自分に自信など微塵もなく、常にパニック障害におびえながら生きていくという人生が完全に暗礁に乗り上げてしまったような生活が続いていくとしか思えなかったからです。
とにかく私にとって極めて苦しい時代でした。

また、過去の私は、海外の地下鉄の満員電車で息苦しくなり、パニック発作を起こしたこともあります。友人と一緒に映画を見に行こうということで、電車に乗っていたのですが、酸素不足(当時の私の実感)に陥り、映画を見に行くことを断念した経験もあります。パニック発作が起きたせいで吐き気を催し、途中の駅で下車してタクシーで帰路についたことがありました。

パニック障害は他の精神疾患との親戚的関係性について:

パニック障害は他の精神疾患と親戚関係に当然ながらあり、パニック障害と診断された人は他の診断名を精神科医から併行して受けている人が少なくありません。

ある時、私は多くの精神疾患は一本の線でつながっていると、そのことについて気づき始めました。

✅たとえばパニック発作は強迫観念といえば強迫観念です。

 

予期不安に囚われているのであるから、その思念自体を強迫観念と捉えようと思えば、いくらでも捉えることができます。

✅それからパニック発作は不安障害といえば不安障害でしょう。

 

パニック障害は全般性不安障害と呼ばれる場合もありますし、そもそも不安がなければストレス性の発作や過呼吸など、まず起こるはずがないからです。

このようにみていけば、多くの精神疾患において、共通項が見いだせるわけであり、環境要因も当然ながらその発症に関わりますが、先天的要素である遺伝要因は必然的に大きなリスクファクターになることもうなづいていただける話であると思います。(https://www.nih.gov/news-events/nih-research-matters/common-genetic-factors-found-5-mental-disorders) 私のパニック障害の原因は遺伝的なものであると当時を振り返ってみると思います。私の親は非常に神経質であるからです。

人によって恐怖症の対象は異なる

そういうわけで、パニック障害の症状も当然ながら当時の私自身は経験したことが何度もあるわけです。ただし、私の場合は、広場恐怖症(軽度)や対人恐怖症(重度)、心臓神経症(軽度~中度)などがありました。

人によって、恐怖症の対象はかなり異なるのだと思います。

(参考:)※英語
(http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/panic-attacks/basics/symptoms/con-20020825)

ちなみに、過去の私は多くのパニック障害の方とは違い(?)、たとえば全く高所恐怖症もなく、逆にスカイダイビングのようなことが好きで、海外にいたときも、「スイス人の友人とパラシュート降下を一緒にやろう!」みたいな話になったこともあります。

また、子供の時から危ない遊び(高い場所に登ったり、飛び降りたりする)が大好きした。


↑海外へ居た頃の私(ヒッチハイクで世界を廻っていた)

他に言うと、ヘビやトカゲに対してほぼ恐怖を感じないので、気持ち悪いと思うことはまずありません。

しかしながら、このような俗に言う「パニック障害゠恐怖症」の対象の大小は、人によって個人差が激しく、
例えば
「対人恐怖はまったくなく、人前に出るのが得意な、いわゆる社交的な人間ではあるが、閉所恐怖症でエレベーターのような密室に入ることができない、高所恐怖症で高いところに行くと足がすくみパニックに陥る」
・・・・・・
といった話をする人も少なくないようです。

このように、人によってパニックになる対象や状況は大きく相違しているというような感じです。

私のパニック障害克服体験談(与太話)

また、私のパニック障害の体験談を話しますが、私は上記YouTube動画でも説明しているように、心臓神経症があったため、心臓外科を何度も受診したことがあります。

これはノイローゼが最も酷くなっていた高校生時代の話で、その受診回数は数回以上でした。

結果は、「右軸変異というものがあるものの、全く健康な心臓をしている」と医師から告げられたわけでした。それでも当時の私は納得できませんでした。

要するに、パニック障害以前に心身症というか過剰なほどに神経質な性格だったわけです。

しかも、私はその数年後※、にまた違う医者を不安のために受診するほどの神経質さでした。(※今度は高校生時代の話でした。)
結果、何度も医者から「大丈夫だよ」といわれても、定期的に受診するので、医者の方から酷いことをいわれたこともあります。

運動によってパニック障害の症状が克服された【私の場合】

✅私のパニック障害の症状が克服されたのは、私の場合ですが、運動の習慣をつけるようになってから、でした。

神経質という気質自体は運動だけでは克服できませんでしたが(そもそも通常、気質など克服する必要はないが)、パニック障害の症状自体は、運動の習慣づけでほぼなくなりました。

運動の習慣を規則的につけ、毎日実行することで、約半年から1年程度でパニック発作はでなくなったというわけです。


↑パニック障害克服に効果的であった運動の方法や克服の体験談を一連の流れとしてこの動画内で全て説明しています。

当時の私の正直な実感としては、このことは奇跡としか思えませんでした。


↑重労働に従事していたころの私(脳機能強化の目的から)

私のパニック障害の克服体験談【概要】
冒頭で述べた通り、パニック障害に関しては私の場合はそこまで重度ではなかったので、これだけで、特に何をするでもなく、問題解決したわけですが、他の精神疾患が酷かったので、完全にそれを克服できたと言えるレベルになったのは、海外の研究機関で医療実験を受けたり、最先端の治療法を模索しそれらのものに着手するようになってからの話です。

私はTVにも出演歴のある有名な精神科医からADHD(発達障害)の診断を実際に受けたことがあります。

過去の私のパニック障害もきっと二次障害として来ていたのでしょう。

要するに、発達障害がこじれた結果として、さまざまな、この項ではパニック障害を挙げていますが、そのような数々の症状を抱え込むようになったのだと今では冷静に述懐することができます。

過去の私のパニック障害は相当な重症例だった

私の場合、私のクライアントの方(一般のパニック障害を持つひとたち)よりも全体的な症状の軽重で見ると、相当な重症例だったのだと思います。何故かというと、過去の私の場合なのですが、私には抗不安薬がかなりの高容量を服用しないと効かなかったからです。

過去の私の場合なのですが、デパス(抗不安薬)ですと、一回最低は2mgは飲まないと全く効果を実感しませんでしたし、ベンゾジアゼピン系最強に位置づけられているフルニトラゼパムクラスでようやく、効果を実感するような悲惨なレベルだったわけです

要するに、昔の私には、抗不安薬を普通に飲んでもほとんど効果が出なかったわけです。(゠それだけ不安レベルが劇的に高かったということを意味します。)

ちなみに、後者のこの薬は抗不安薬ではなく、(もっとも抗不安薬と睡眠薬は実は作用機序的には区別可能なものではないのですが)睡眠薬クラスのベンゾドラッグを飲まないと、まともな抗不安効果を実感しなかったわけです。

その昔、海外に居住していた頃、「ベンゾジアゼピン系抗不安薬と酒を一緒に飲む」という愚行を行い、バーで倒れ、外国人の友人たちに迷惑をかけたこともありました。

少し話がずれましたが、私がパニック発作を克服できたのは、「主には運動の習慣によって」でした。
また、食べ物を正すサプリメントを摂取するということも効果が非常に高かったのです。

実はこうしたものは全く持って気休めではないのです。

コラム1:Jさんのパニック障害の克服体験談:

 パニック障害に長年苦しめられてきた20代女性のJさんはマンチェスター出身のイギリス人でしたが、パニック発作の症状が慢性的にありました。非常に理知的な女性でしたが、色々と仲が良くなるにつれて、持病のことを私に話してくれるようになりました。

彼女は大学生時代にパニック障害を発症したといっていました。薬を飲んでいたそうですが、服用すると発作は起きなくなったそうです。 しかしながら、他物に頼るのが嫌だということで私のフェイスブックに直接相談してきました。そこで、私が勧めたのはマインドフルネス瞑想とヨガでした。彼女の場合、そこまでいうほど酷い感じではなかったので、これらだけで解決するのではないかと思いましたが、やはりその予想は的中しました。

Jさんはマインドフルネス瞑想とヨガだけで、パニック障害を克服したのでした。今現在、Jさんはイギリスでホテルの受付係と兼業でバーテンダーをして元気に暮らしています。

コラム2:Kさんの事例:

 Kさんは武道家で非常に名高く知る人ぞ知る人物です。彼はもともと気がかなり強く、肉体的にも精神的にもヤクザが委縮するほどの、強心臓で若いころは相当な荒くれ者でありました。

毎日、武道の訓練を欠かさず、常時、強健な心身を維持していましたが、中年期になり、ある時を境に武道の訓練をさぼり、不健全な生活を送るようになったそうです。そうしたら、パニック障害の状態を経験するようになりました。どのような状態かというと、密室にいると、呼吸困難になり、窒息してしまうのではないかと不安になるという症状でした。

このとき、Kさんは運動の継続の重要性というものをもう一度見返し、武道の訓練を再度、開始しました。そうすると、嘘のようにパニック発作が起こることはなくなりました。Kさんは当時を振り返り、当時の私は過度の運動不足で、それによってノイローゼになっていたのだろう、と述懐し、それ以来、365日、1日も休まずに武道の訓練を怠ることはなくなりました。

Kさんほどの強心臓で図太くメンタルが生まれつき強いような人でも運動が過度に不足すると、パニック障害をはじめとする各種ノイローゼ状態に陥る場合すらあるというわけです。

(まとめ)

私のパニック障害の克服体験談について述べてきましたが、私の場合、主には有酸素運動の習慣をつけるようになってから発作は起こる頻度は次第に減っていき、予期不安を覚える機会も低減していき、知らないうちに半年程度で自然と消滅しました。(それらの症状は無意識的に自然と消滅していきました。)

要するに、エクササイズの習慣をつけることはかなり効果的だったわけです。

なお、
気質レベルでのパニック障害の克服は、サプリメントや薬を服用するようになってからということができます。

このように愚直にパニック障害の克服法を実行すれば、着実に改善していきます。
ぜひこの克服の体験談を参考にされ、それをご自身の克服のために役立ててみてください。

必ず前進できるはずです。

パニック障害を自力で克服 (←ブログ記事一覧へ戻る)

(参照:)
(https://www.nih.gov/news-events/nih-research-matters/common-genetic-factors-found-5-mental-disorders)
(http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/panic-attacks/basics/symptoms/con-20020825)