パニック障害とペットロス【—対策—】

パニック障害とペットロス

最愛のペットのわんちゃん、猫ちゃんを失ってパニック障害になる方もおられます。このような心情を専門にはペットロス(pet loss)と言います。
私にも同じ経験がありますので、ペットロスを抱える方の気持ちが痛いほどわかります。
(私のケースではオカメインコのピピちゃんでした)

ペット(このケースでは愛犬)を飼う人の約9割がペットロスを経験しているという調査結果*1が有ります。

ペットロスは失恋や死別に似ている

ペットロスは最愛の人との失恋や死別に似ています。
犬や猫などの動物との今生の別れであっても”痛みは人間のそれと比肩するレベル”です。

例えば、失恋や最愛の人との別離などで人間が抱える寂寥感(せきりょうかん)、空虚感、焦燥感に極めて酷似しています。

よって、対策は失恋や死別などの人生における重大なストレスとなりうるイベントに対するモノと同じになります。

では、どのような対策を取ればいいのでしょうか?

ペットロスで生じたパニック障害への対策

抗不安薬、サプリメントの摂取

どうしても精神の落ち込みが尋常ではないレベルであると自覚している場合に限っては、抗不安薬を摂取すると良いでしょう。

 

抗不安薬をむやみに非難する人、専門家はいますがそういう意見は一切無視することが重要です。

物事に正解、不正解は自分を取り巻く環境によって目まぐるしく変わります。例えば、嘘をつくことは悪いことですが、ついた方が良い嘘(≒方便)も存在するわけです。

 

”私の元ガールフレンドは外国人でしたが、抗不安薬によって両親との死別という極度に重大なストレスを何とか乗り切ることができたと言っていました。”

 

「何が何でもクスリはダメだ。サプリメントもだめだ。自然食のみが正解だ!」というような人は専門家も含め融通性を欠いた頭の固い人間である場合が多いです。

このような人々を原理主義者と形容するのが妥当ですが、こういう人とは落ち込んだ心理状態のときには付き合わない方が良いでしょう。

頭の固い人間が適切なアドバイスを他者に与えること等不可能だからです。

 

運動の習慣

ペットロスで心があまりに打ちひしがれ、孤独感に1日中苛まれ、時の経過でも解決せず、半年も1年も亡くなった愛犬、愛猫に対する想いが消えない場合であっても必要最低限度の運動は行われた方が良いです。

 

運動の内容は通常パニック障害を克服する上ではある程度強度の高い運動も行う必要があるケースが多いのですが、

✅ペットロスによりパニック障害になられた方に関しましては、運動はヨガやウォーキング等のゆったりとしたものに必ず限定されて下さい。

 

強度の高い運動はノルアドレナリンやドーパミンを一時的に増やしてしまうのですが、ペットロスの方はノルアドレナリン、ドーパミン優位に既に環境要因によってなっておりますので、激しい強度の高い運動は厳禁です。

(激しい運動は直後はノルアドレナリン、ドーパミンを上昇させるが、ある程度の時間経過を経るとGABAに代表される精神鎮静に関わる神経伝達物質を分泌・上昇させる)

ヨガやウォーキングなどを気持ちの良い疲れが生じる程度行うのがポイントです。

(過去の私はペットロスの状況で激しい運動を行い、余計に酷い虚無感、寂寥感を味わうはめになりました)

孤立を避けるようにする

誰かを失った人は常に人恋しい、一人でいるのが寂しくなるものです。その誰かが例えペットのワンちゃん、猫ちゃんであっても結局は人間と同じなのです。

そのような状況では、人間関係で孤立するのは避けるようにし、同じような経験を持たれている方と悩みを共有するなどしたり、親しい友人に相談してみたりすると良いです。(私などは友人を飲みに誘いに行っていました)

誰かと一緒にいるだけで、オキシトシンという孤独感や寂寥感を緩和する抗ストレスホルモンが脳内に分泌されることがわかっています。逆に孤立するとオキシトシンは低下することが報告されています。

結論

パニック障害にペットロスが原因でなる方は少なくありません。ペットロスでは特に焦燥感が尋常ではなく高まり、一人では狭い部屋にいられなくなる閉所恐怖、パニック発作等が発生しがちです。

一人でいると気が狂いそうになるわけです。鉄のようなメンタルタフネスを誇る私の海外の友人でさえ、精神的にこたえており、落ち込んでいたのでたいていの人はさらに落ち込むかと思います。

ペットロスは失恋に非常に似ています。
失恋でパニック障害を発症する人は非常に多いです。

失恋によるメンタルの不調を経験された方は、その時、自分はどう乗り切ったか?その時の状況を客観的に分析し、参考にされることを推奨します。

いずれにせよ、柔軟な対策を取られるのが回復の最短ルートとなることでしょう。

そうした経験がない場合は、当ブログ記事を参照ください。
皆様の一日も早いご回復をお祈りいたします。

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(参考文献:)
愛犬を亡くした約9割がペットロスを経験…。かけられて嫌な言葉や、新しいわんちゃんはお迎えする?など徹底調査