(最終更新日:2020/12/29)
目次:
パニック障害の克服のきっかけ【重要】
パニック障害の克服のきっかけはどういうものがあるでしょうか?そのライフイベントは沢山あります。
今回はこのパニック障害の克服のきっかけになる出来事について、書かせていただきたいと思います。
ポジティブな出来事—パニック障害克服のきっかけ:その1—
●理解のある恋人や伴侶(パートナー)に恵まれる
→当たり前ですが、人間は、文字通り”人の間でしか生きられない生き物”なので、自身の抱えるパニック障害という心の病に理解を示してくれ、しかも、その負の側面すら併せて受け入れてくれるような極めて度量の大きな人格者に巡り合えば、改善や克服は人によって個人差はありますが、早くなるはずです。
有名な話ですが、特に女性の場合、たとえばパニック障害以上に問題であると精神医療の臨床で判断されている境界性人格障害(※感情のコントロール障害)と診断された方が、良きパートナーに出会ったことによって、まるでつきものが落ちたかのように、正常になり落ち着いてしまうという話すら存在します。
このように、人間はヒトとの出会いまたは関係性によって、人生の暗礁を乗り越えることが可能な生き物なのです。
良き人との出会いは、パニック障害の克服のきっかけになりえる重要要素の一つです。
●運動の習慣をつけてそれを半年、1年継続する
→過去の私は、パニック障害の症状に、子供のころから苦しんでいましたが、運動の習慣(特にジョギング)をつけて、半年くらい経過したら、自然と克服することができました。
つまり、運動の習慣をつけることがパニック障害の克服のきっかけになったということです。
当時の私は、異常なほどまでに神経質な性格で、たとえば、「自分の心臓が発作を起こすのではないか?」というパニック発作および予期不安の症状に慢性的に苦しんでいましたが、ジョギングの習慣を適当に付けてそれを日夜実践するうちに、そういった症状は自然と消滅していったものです。
運動の習慣をつけることもまた、パニック障害の克服の十分すぎるほどの契機になり得るわけで、これは海外の有名大学や研究機関で既に実証されているファクトです。
(参考:)
・パニック障害を運動で克服
・私のパニック障害克服体験談
●マインドフルネス瞑想の習慣をつける
パニック障害にマインドフルネス瞑想は有効で、
マインドフルネス瞑想とは、具体的にわかりやすく集約して表現すると、「何か一つのものに意識を徹底的に集中させること」を指します。
実は人間は、たったこれだけのことで、心を落ち着けることが可能な生き物なのです。何か一つのことに意識を集中していると、悩みや捉われは自然と消えるわけです。
人間の脳は、何かに注意を意識的に集中していると、雑念、悩み、不安、恐怖といった情動は自然と鎮静化するという性質を持っています。
(こうして、意識を一つのモノに統一することで、思考している余裕がなくなるわけです。)
このように、マインドフルネス瞑想の習慣をつけることはパニック障害の克服のきっかけの一つに十分になり得ます。
(参考:)
・パニック障害をマインドフルネス瞑想で克服
●ヨガの実行もパニック障害克服のきっかけになる
ヨガは筋肉を弛緩させるので、ヨガをすると呼吸は自然と深く長くなります。パニック障害の人では、胸や背中、肩、腹筋などの呼吸に関連する筋肉群が委縮硬化しており、浅く弱い呼吸を繰り返しています。
しかしながら、ヨガを実践することで、呼吸筋が鍛えられ、よく伸縮するようになるので、この浅く弱い呼吸パターンが、より深く長い呼吸パターンに自然と変貌していきます。
深い呼吸が自然と、無意識的にできるようになると、脳波は最も安定し、心はくつろぐのです。このためには、柔軟な筋肉が必要になります。
(参考:)
・パニック障害をヨガで克服
・パニック障害を呼吸法で克服
ネガティブな出来事—パニック障害克服のきっかけ:その2—
・生死の境をさまようような体験をする
修験者ではありませんが、人間は肉体的にあるいは精神的に生死の境をさまような苛烈な体験をすることによっても、精神は強くなります。修験者が、断食をしたり、不眠不休の行を行うのは、自分の精神を極度に追い込むことで、脳内ホルモン、神経伝達物質を大量に分泌し自己強化するためです。
そしてそれらには脳神経ネットワークを再構築する効果があります。
「生きるか死ぬかの瀬戸際に立ったとき、人生の光明がやってくる」と、1964年の東京五輪の東洋の魔女「女子バレーボールチーム」を指導したことで有名な大松博文監督は述べていますが、これは至言だと私は思っています。
生死の境に立てば、雑念も悩みもすべて吹き飛びます。
・酸いも甘いも嚙み分ける
人間の心は知っていることに安定し、知らないことに不安定になります。人間は人生で良いように思えること、甘いことだけでなしに、自分にとって悪いように思えること、辛いことも沢山経験することによって、自分の知らない世界(情報)自体が減っていくので、それに比例する形で、心は安定していき、パニックになることは少なくなっていきます。
酸いも甘いも噛み分けることで、心が動揺しづらくなるということです。そして、心が動揺しづらくなれば、パニック障害に悩まされることもなくなっていくでしょう。
パニック障害の克服の最も大きな契機とは
しかしながら、意識的かつ適切な克服法の実行がパニック障害の克服の最も大きな要因になるのは当然の話です。
本腰をあげて、正しいパニック障害の克服法を実践することこそが、パニック障害克服の最大要因になりうるという話です。
中度以上の方の場合は、この過程はまず必要不可欠なプロセスになります。
まとめ
パニック障害の克服のきっかけは、
・運動の習慣をつけること
・マインドフルネス瞑想やヨガの習慣
また、
・生死の境をさまような極限の体験をすること
・清濁併せ呑むような体験をすること
などになります。
良き伴侶、恋人、友人との出会いは結構ハードルは高いかと思いますが、その他のきっかけ作りは、自分で今すぐ可能なものも多々あります。ですので、まずはその導線づくりのために、自分の問題は自分で解決するという依頼心を捨てた態度を堅持することが要訣です。
当ブログでは、パニック障害を自力で克服するための情報をありとあらゆる角度に照らし合わせて、説明しています。
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