パニック障害を克服するのに大切な心構え

(最終更新日:2020/11/03)

パニック障害を克服するのに大切な心構え

(概要:)
パニック障害を克服するのは難しい話ではありません。(※正しい克服法を用いた場合)
パニック障害は芸能人にも多いといわれ、世界各国、特に先進国において近年激増している精神疾患の一つです。

パニック障害とは:

パニック障害とは、パニック発作や予期不安により過度にパニック的な心理状態に追い込まれてしまい、社会的に身動きが取れなくなってしまう心の病気の一種です。(旧称:心臓神経症)

パニック障害の症状:

 主なパニック障害の症状は、急な動悸、過呼吸、発汗、手や足の震えなどのパニック発作が予測不可能の状態ではじまり、当人は電車の中やあるいは飛行機の中で、パニック発作に見舞われるのを恐れ、そのような密閉された環境を避けてしまう人が少なくありません。

そのため、飛行機や電車、バスといった乗り物に乗れないという人も多いです。

このような症状を医学的には予期不安と呼称します。

他には、パニック障害の人では広場恐怖ですとか上述したような閉所恐怖などといった特定の恐怖症(不安障害)を合併している場合も少なくありません。
このようにパニック障害とは不安障害の一種なのです。
(パニック障害は昔は神経症だとかノイローゼと呼ばれていました。)

パニック障害は本当に克服できる

しかしながら、パニック障害を克服できるものであります。詳しくは当ブログの他ページをご照覧ください。

パニック障害を克服する場合と、その親戚とされる強迫性障害の克服の仕方は非常に似通っています。

その理由は、パニック障害は感情コントロールに問題を抱えている脳の物理的な機能障害であり、性格や心の問題によって発症するものではないからであります。

パニック障害の人が、同時に強迫性障害を抱えることは少なくありません。

何故かというと、

✅「パニック発作の予期不安を強迫観念に頭がとらわれている」とみることが可能であるからです。


要するに、↑↓

「予期不安が執拗に生じること自体が強迫観念に囚われている」と見なすことも十分に可能なのです。

(参考:)
姉妹サイト

したがって、この種の感情コントロール障害、不安障害(゠神経症)というものは、その多くが親戚関係のようなものが少なくないのです。そして、その症状を産みだしているのは、純粋にあなた自身の脳(Brain)※です。(※当事者の方のみです。)

パニック障害を克服するには脳の機能を変えないとダメ

話が少し横にそれたので元に戻しますが、

要するにパニック障害を克服するには、脳機能レベルにおける介入法がその克服のために必要不可欠なコツになるわけです。

パニック障害は脳機能の問題

したがって、パニック障害を克服するために心理カウンセリングを受けてみたり、インナーチャイルドセラピーを受けて、潜在意識(無意識)を癒してみても(実際に癒すことなどそもそもできませんが)未来永劫(えいごう)、まず克服しようがないものです。

無意識や潜在意識の知識はパニック障害を克服するのに必要ない

 精神疾患というものは脳の病気であるので、「潜在意識の書き換え」とか「心の傷を癒す」とか、ほぼ関係ないと考えて差し支えありません。
(勘違いしている人が非常に多いのでここで誤謬(ごびゅう)を正しておきますが、過去の私もかくいうその種の精神世界にどっぷりつかった人間の一人でした。全く効果などありませんでした。)

脳の機能をきちんと正していく治療法をとらない限り、このパニック障害に限らず、社会不安障害も対人恐怖症も克服することはできないという話になるわけです。

パニック障害を克服するのに無効なモノ、有効なモノ(まとめ)

【✖パニック障害克服にほぼ無効なもの(※気休め含む)】

・心理カウンセリング
・インナーチャイルドセラピー
・前世療法
・催眠療法
・精神療法
・心理療法
・認知療法
・認知行動療法
・暴露反応療法(※ある程度まで効果あり)
・整体(カイロ、オステオパシーなど※気休めとしてリラックス目的では機能する)

【〇パニック障害克服に有効なもの】

✅森田療法(暴露療法も徹底的に継続すれば効果はある(※限界あり))
運動(緩急をつけた有酸素運動、ヨガ、筋トレ等)

✅サプリメント療法
✅薬物療法
✅運動療法
✅マインドフルネス瞑想療法

 

という比較的簡単な構図になります。

心理カウンセリングやセラピーでは治らない

前者の群ではごく軽症のパニック発作には多少効果がある場合がありますが、パニック障害を産み出している過度に神経質な性格ですとか、そういった気質といった本質的な問題はまず解決できません。

あくまでも、それらのものは「補助」や「気休め」、「サポート」として機能するものです。
根本解決を導くようなドラマチックな改善はまず満たせないでしょう。

 

たとえば、「パニック障害という脳の機能異常を心理カウンセリングで治す」という話は、「心臓の病気を心理カウンセリングで治す」と豪語しているのと同じような話になります。

 

こうした卑近な例で考えてみれば、それがとんでもない荒唐無稽な話であるとより多くの方がうなづいてくれる方と思います。脳は心臓同様、物理的なモノなのだから当然の話です。

 後者の群の場合は中度から重度のより遺伝要因が濃厚であると見なすことが可能な比較的重度のパニック障害の克服に非常に有効になります。
全く味気ない無機質な話になってしまいましたが、真実とは常に残酷なものなのです。

過去の私はこの事実を認めることが本当に嫌でした。

パニック障害を克服するにはまず事実を冷静に確認しよう

 パニック障害を克服するのに、基本的に心理療法や精神療法は一切無効です。無効というのは、やや極端な誤った表現かもしれませんが、「一時的な気休めにしかならないというものである」というのが事実であるのでありますから、反駁(はんばく)の余地はもはやないでしょう。

さらにいえば、たとえば、パニック障害は骨の歪みが原因だとする説がありますが、そんな話に科学的な根拠が一切存在していないわけです。

パニック障害の克服に関する偽情報の一例:
そのようなもので、もし、本当にパニック障害が治るのであれば、そもそも誰も苦労しませんし、その種の方法に高い効果があるのであれば、米国のような医療技術の進んだ国家の精神医療の臨床で既にその種の治療法は採用されているはずです。

たとえばですが、
そのような方法でパニック障害を本当に克服できるのであれば、お風呂にでも浸かったりして筋肉をゆるめてリラックスすれば、誰しもがそもそもパニック障害などにかかってなどいないはずです。
(※その種の整体師や民間療法士が主張する理論は「筋膜の委縮硬化が骨の歪みを産む」というものであるためです。ここで、正しい注釈を加えますと、例えばお風呂に入れば筋膜は誰でも柔軟になります。)

基本的に民間療法は危ない(ただし例外有り)


また、パニック障害を克服する場において、潜在意識を書き換える、インナーチャイルドを癒すというのもすべて嘘の話になります。

潜在意識を書き換えても神経質という気質自体は変えようがないものであるからです。冷静になって考えてみればわかると思いますが、潜在意識を書き換えることで、黒人が白人になれますか?

あるいは白人が東洋人になれるのでしょうか?

遺伝情報が異なっているので100%無理です。

この話が、パニック障害の克服を真剣に願う人の中においても、適応できます。

遺伝子が脳の機能の傾向(゠性格、気質の傾向)をコントロールし、症状を発現させているわけです。
ですから、「性格を変えたい、症状を治したい!」といくら強く思ってみても、遺伝子で既に決まっているので、極軽症例を除いてはその望みはほぼ叶わないわけです。

しかしながら、理論も科学性も実験再現性も全くないオカルトまがいの克服法で本気に治ると思い込んでしまっている人が意外と少なくないようです。

パニック障害を克服する手順について:

(↑パニック障害を克服するのに必要な具体的な方法論が上記の記事には詳しく書いてあります。すべてを同時並行して実践していくことがコツです。)

(まとめ)

 パニック障害を克服したいという人は「そもそも神経質という性格を変えたい」と思っている人が少なくないようです。したがって、性格まで変えていく克服法の選定が大切になってくる※わけです。
(※そこまでもドラマチックに自分を変えたい人の場合)

こうした正しい克服方法を愚直に実行していけば、パニック障害は意外と簡単に自力で克服できることでしょう。

✅ちなみに私の主張している方法は常識外のモノです。しかし、科学的根拠はきちんと存在しています。

パニック障害を自力で克服 (←ブログ記事一覧へ戻る)

(関連記事一覧)

(Visited 11,143 times, 1 visits today)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です