強迫性障害の加害強迫を克服

強迫性障害の加害強迫を克服

私の体験上、強迫性障害の中でも加害強迫はかなりキツイものでした。細菌恐怖や不潔恐怖も過去の私にはありましたが、加害強迫※ほどキツイものではありませんでした。(※加害恐怖ともいいます。)

加害強迫を克服していくためにはどうすればいいのでしょうか。今回は加害強迫の克服法について述べていきます。

加害強迫の内容は人によって異なる

強迫性障害における加害強迫とはこのままでは誰かを傷つけてしまうのではないか、傷つけてしまったのではないかという思考に四六時中頭が捉われている状態を指します。

強迫性障害における加害強迫とは?:
たとえば、鋭利な刃物を持っている時(料理の時など)、「これで誰かを傷つけてしまうのではないか?」などという考えに捉われ続けたり、車の運転をしているときに、「誰かを轢いてしまったのではないか?」という想念が湧き、その考えにとらわれ苦しみ続ける状態を指します。

バリエーションは山ほどあり、強迫性障害の人の数ほど加害強迫も存在するので、一概には言えませんが、基本的に誰かを傷つけてしまうのではないかという思考に捉われている状態を加害強迫といいます。

加害強迫を改善する克服法

〇脳の機能が加害強迫を生んでいるという事実を常時確認する

これは他のページにも書いていることなのですが、加害強迫を克服するには「自分の脳の機能が産んでいる現象に過ぎない」と自分自身に言い聞かせることです。

「自分の脳が強迫性障害脳の状態」に陥っているのだという事実を繰り返し繰り返し、何度も何度も、自分自身に言い聞かせるといいのです。
頭の中で言語化して言い聞かせてもいいですし、紙に書いてそれを目で見て視認してもいいです。

(参考:)
強迫性障害を克服するのに重要な心構え

〇有名人も加害強迫に苦しんでいるという事実を確認する

また、他の方法では、
「有名人でも加害強迫に苦しんでいる人は多い」のであるからと、強迫性障害に苦しむ有名人、芸能人、セレブなどに思いを馳せると気が楽になります。あの国際的な有名人ですら、加害強迫に苦しんでいるのだから・・・・・・」と開き直ることもできるようになります。

人は他の誰かも同じことで苦しんでいるという事実を確認すると安心するという心理構造を持っています。しかも、その相手が有名人であるとすれば、なおさらかなり気は楽になるでしょう。

強迫性障害の克服には開き直りが重要:
あれほど有名で功績のある人物もしくは天才ですら強迫性障害で悩んでいた(る)のだと認識できるわけですから––––––。こういうときはむしろ開き直って「あの有名人と同じ病気だ!やった!」みたいに喜ばしいことでは決してないですが、無理にでもそう思いこんだ方が、気持ちも遥かに明るくなるのでよいでしょう。

若干不謹慎な話ではあるのですが、破れかぶれであったとしても、開き直った方が改善は早いのです。

〇運動の習慣をつける

運動は強迫性障害の克服に効果的です。私のクライアントのひとりは、私が指導する運動の習慣をつけただけで、劇的に強迫性障害の症状が短期間で改善したと報告されました。

また、国際論文上においても運動は強迫性障害の症状の克服にかなり効果的であることが科学的に認識も既になされています。
(参考:)
強迫性障害を運動で克服
強迫性障害を克服【総概説】

〇薬物療法

強迫性障害でも重度の場合、薬物療法が必須になってくる場合があります。コツは薬物療法だけを実行するのではなく、必ず運動療法と併用するということです。

私の経験上の話ですが、運動を併用すると薬を飲んでいてもほとんど不快な副作用がでなくなります。

まとめ

強迫性障害の加害強迫は最も苦しい強迫観念の一種だと私は思っています。過去の私が最も苦しんだのがこの加害強迫でした。

そして、この加害恐怖の強迫観念というのも移り変わっていき、あるときはある内容の加害強迫に苦しんでいたが、今度は違う内容の加害強迫に苦しむ、次はまた違う内容・・・・・・というプロセスの無限ループに陥っていたことを記憶しています。

これは私だけではなく私の他のクライアントの方も「同じ経験をした」と話していました。

まず、いますぐできる克服の方法は、以上に話した事項です。

愚直に実行されればまず間違いなく改善されていくはずです。

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