強迫性障害と集中力【集中力が強迫観念を遮断する】
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今回は、なぜ強迫性障害の人は集中力がないのか?
「そもそも集中力とは突き詰めると何なのか?」ということを詳しく解説する試みにて、皆様の目前に回答を出していきます。
集中力とはそもそも何か?
✅集中力が思考をコントロールします。
“集中力とは、自分にとって不要な情報(感情、衝動、思考)を遮断する能力のこと”をいいます。
わかっていそうで理解している人はあまりいません。
集中力と聞くと、一点にずっと意識をフォーカスしている状態をイメージする人が多いのですが、確かにそれでも当たっています。
が、そういう認識は、厳密には少し理解がずれているともいえるのです。理由は以下の通りです。
集中力とは不要な情報を遮断する能力のこと
もうすこし、ここのところを噛み砕いて、そのメカニズムを詳しく見てみると、
1点に意識をフォーカスしているということは、同時に余分な情報をフィルタリング(遮断)しているともいえるのです。
意識を何かに集中させ続けているということは、
“自分にとって不要な情報を遮断し続けている”ともいえるわけです。
どちらかというと、後者の理解をされると、集中力の何たるかを腹の底から理解しやすくなります。
強迫性障害の強迫観念で苦しむ人=不要な情報を遮断できない人
不要な情報です。
自分にとって必要な情報を人は通常、強迫観念とは言いません。
例えば、車の運転をしている時に車の運転に必要である視覚情報、聴覚情報に意識を向け続けていることは強迫観念に気を取られているとは言いません。
この車の例で言えば、車の運転をしながら、例えば職場の嫌なことを思い出して気が逸れている状態のようなシチュエーションを指します。
🔳今の自分にとって重要な(必要な)情報は強迫観念ではなく、
🔳今の自分に余分な(不要な)情報を強迫観念というわけです。
註:もっとも、雑念に強迫性がともなったものを強迫観念というのですが、ニュアンス的には伝わっていると思います。
強迫性障害の強迫観念に捉われる人は集中力がない
今の自分にとって不要な情報を遮断する能力が強迫性障害で強迫観念に捉われている人は欠けています。
100%、絶対に、です。
集中力が高いのに強迫性障害に悩んでいるということは
絶対に、ない。
ありえない。
🔳周囲の邪魔な夾雑的情報を遮断する力が集中力です。
🔳ムカつく上司や友人に対する怒りを鎮静するのも集中力です。
🔳ストレスを無効化(ストレスをうまく流す)する力が集中力です。
🔳退屈な作業にの心理的苦痛に打ち勝って作業に意識を統一する能力が集中力です。
🔳心ここにあらずの状態の心理的葛藤から脱却する能力が集中力です。
🔳強迫性を伴った観念すなわち強迫観念を遮断する能力が集中力です。
集中力とは、不快な感情、ストレス、不要な情報、を遮断する能力のことをいいます。
または、乱れた感情、思考をニュートラル(冷静)な状態へと戻す復元力といっても良いです。
結論
強迫性障害の人は集中力に欠けた人です。
厳密に言えば、
病的に集中力を欠いた人のことを強迫性障害といってよいです。
なぜかというと、集中力とは不要な情報を遮断する脳力であって、
強迫観念とは不要な情報です。
それにとられるのは集中力が弱いからであって、
集中力があれば強迫観念は生じてもすぐに消えていきます。
強迫性障害を克服するコツは集中力をつけることです。
✅集中力をつければ感情のコントロールも思考のコントロールも容易になっていきます。だから人生(仕事や勉強など)でも成功しやすいといえるでしょう。
集中力と記憶力は同義だからです。
さらに言うと、
✅集中力がつければ恋愛も人間関係もうまくいくことでしょう。
集中力と観察力は同義だからです。
強迫性障害(強迫観念)と高集中力は絶対に両立しえないということを覚えておいてください。
※この記事は書きかけです。
時間のある時に清書・校正作業を行っていきます。
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参考文献:
https://content.time.com/time/health/article/0,8599,2008914,00.html
https://www.health.harvard.edu/mind-and-mood/tips-to-improve-concentration
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/concentration