強迫性障害と腸内細菌(フローラ)【改善方法】

(最終更新日:2023/07/30)

強迫性障害と腸内細菌(フローラ)について

 

強迫性障害の人では、腸内環境が悪い場合が少なくないことは容易に想像されます。
腸内環境が悪いと食べ物から摂取したビタミンが上手く合成、吸収されなくなります。

“実際に、幾つかの研究によると、強迫性障害と類縁と見なされることのある自閉症スペクトラム障害の人では、善玉の腸内細菌が少ないという報告が為されています。[1][2]”

奇しくも、
昔の人は、精神病は胃腸病と喝破しました。

それが現代の医科学によって解明され始めてきた昨今と言えます。

強迫性障害の人で腸内環境を整えたいと考えている人は、まず普段食べる食事内容に十分に気を使う必要があります。

以下に簡単に誰でもできる腸内環境の整え方を記します。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

善玉の腸内細菌を増やす食べ物、食べ方

 

〇納豆(遺伝子組み換えではない)
〇味噌

〇キムチ
〇生乳仕立てのビフィズス菌入りプレーンヨーグルト
〇漬物(市販のモノはまず添加物まみれなので自作されてください)

〇食物繊維が豊富な穀物、根菜類全般
→食物繊維は善玉菌のエサになり同時に、食物繊維は悪玉菌も腸内環境のバランスをとるよう良い働きをさせる作用を有する(敵(=悪玉菌)を味方(=善玉菌)にしてしまう)

〇しいたけ等のキノコ類(菌類)
〇山菜、海藻類
〇できる限り水道の蛇口に活性炭フィルターを装着し濾過したものを飲む或いはミネラルウォーターを購入して飲む
〇少食にする(少食にすると善玉菌は増加し、悪玉菌は減少する)

 

✅食物繊維を多く含むもの、発酵された天然のプロバイオティクス食品をよく食べるようにすることがポイントです。

発酵食品は植物性のモノの方が胃酸に強いので推奨できます。
(動物性の発酵食品は胃酸で劣化します)

言うまでもないが、日本の伝統食が日本人に最も適切。

悪玉菌の退治に役立つ食べ物、食べ方

 

〇生ニンニク(1~2片程度をすり下ろし肉やおかずにかけて食べる)→最強レベルの抗菌作用
〇生玉ねぎ→強力な抗菌作用、腸内細菌のエサのオリゴ糖を含む
〇白砂糖は悪玉菌のエサになるので、なるべくは避ける
〇食品添加物はなるべく避ける
〇なるべく少食にする(≒食べ過ぎは避ける)


白砂糖はなるべく避け、生ニンニク、生玉ねぎなどの抗菌作用の極めて高い食品を生のまますり下ろしたり、ミキサーで砕いて、おかずにかけて食べる
ようにします。

生ニンニク、生玉ねぎはそのままでは食べづらい場合、酢漬けにしてしまえば、かなり食べやすくなります。

”酢漬けにするにはお酢につけた状態で2~3日寝かせて、その後、おかずにして食べればよいのです。(非常に簡単に作れます)”

また、腸内細菌は少食にするほど健全化することも報告されています。[3]

無理のない範囲から始める

 

あまり神経質になり過ぎると食事自体が新たなストレスになるので、腸内環境を整えることも、あまりこだわり過ぎず、ストレスにならない範囲で、無理のないところから始められてください。

 

それが長続きさせるポイントです。

というのも食事というのは”癒し”の側面も非常に大きいためです。

腸内環境を整えるサプリメント

 

〇広域プロバイオティクス(少なくとも5つの株(strain)を含んだもの。ビフィズス菌、土壌菌・・・・・・という風にある程度多くの株を含むものほど良い)


なるべく雑多な菌を含んだプロバイオティクスサプリメントを選定し
、それを一日一回は飲むようにします。

しかし、腸内環境を整えるのに最も効果的なのは普段からの食事であることは頭に入れておかれてみられてください。

まとめ~強迫性障害の人の腸内環境(フローラ)を整える秘訣~

 

✅強迫性障害の人の腸内環境(フローラ)を整える基本は、上で私が説明したように普段の食生活です。

腸内環境は「きちんとしたものをきちんと食べれば」自然と整っていきます。

 

簡素化して説明すると、
食物繊維の多いものをよく食べ、白砂糖は遠ざけると良いのです。

 

なお、プロバイオティクスサプリメントだけで腸内環境を整えるのは難しいので普段食べるもののも正していく必要があります。

食べ物に関しては下記の記事を参照されてください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

(関連記事:)
強迫性障害の克服に効果的な食べ物【まとめ】
強迫性障害に効果的なサプリメント【最新版】
強迫性障害は少食にすると改善する【その原理:】

強迫性障害を自力で克服 (←ブログ記事一覧へ戻る)

(参考文献:)
[1]:https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/jmm/10.1099/jmm.0.46101-0
[2]:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4698498/
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/bies.201100042
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.3402/mehd.v26.26309%40zmeh20.2015.26.issue-s1
https://www.nature.com/articles/nature08937
[3]:https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/8560
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32772900/

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