強迫性障害とスピリチュアル【本当の話】
強迫性障害はスピリチュアルいわゆる精神世界の問題で発生するという戯言がありますが、そうしたスピリチュアル的手法にいくら頼って見ても意味はありません。
霊的障害ですとか、インナーチャイルドがどうのですとか、前世のカルマの浄化ですとか、色々スピリチュアルの世界で説かれる話は多くあります。
しかしながら、こうしたモノの99%はインチキなのは皆様もご存知のことと存じます。
関連記事(私の他ブログの記事):
〇強迫性障害と霊的障害【本当の話:】
強迫性障害とは
異常なほどに細かいことにこだわり過ぎてしまい、社会生活に重大な支障をきたす症状を指します。
ただ、細かい人というわけではなく、異常なレベルで些細なことにこだわり(例えば家の鍵をかけたか?、ガスの元栓は絞めたか?)、社会生活に重大な支障をきたし、彼らの精神は限界に達します。確認強迫、加害恐怖、不潔恐怖、疾病恐怖、汚物恐怖等が存在します。
強迫性障害の症状は主に強迫観念と強迫行為の2つに分類されます。
関連記事:
〇強迫性障害とは?
スピリチュアルとは
スピリチュアルとは精神世界の事象を主に指し、
以下のようなモノが該当します
・前世のカルマの浄化
・霊的障害(霊障)の除去(除霊)
・悪霊憑依そのお祓い
・引き寄せの法則
・魂の浄化
・アセンション
・宇宙人との交信で知啓を得る
・ソウルメイト
・インナーチャイルドを癒す
・オポノポノ(ハワイ発祥のカルト)
・パワーストーンで開運力を向上、悪運を浄化
・某新興宗教セクトに代表される壺売りビジネス(この壺を買えばあなたの運命は劇的に変わる)
・・・・・・
等が代表的なモノです。
強迫性障害にスピリチュアルは関係がない
引き寄せの法則等も同じ穴の貉です。
引き寄せの法則が理論通りの素性のモノであるのであれば、誰しもギャンブルで超大金持ちになっています。
その種の自己啓発書籍が年々新たなモノが上梓されているのはそうしたスピリチュアルの類のモノに効果がないことの重大な傍証になりえます。
潜在意識の書き換えによって、強迫性障害が完治するというのも正しくありません。詳しくは以下のブログ記事を参照なさってください。
関連記事:
〇強迫性障害に潜在意識は関係ない (超まとめ)
強迫性障害は脳の機能異常で発生している
強迫性障害は脳の機能異常で発生する現象です。
強迫性障害の症状を完封する薬、サプリメントを飲めば症状が一切なくなるのがよい証拠です。
これらの薬、サプリメントは脳機能に強力に作用します。
脳が変われば性格、性質も変わるので、こまかいことが気になる強迫性障害的性格、性質は一掃されてしまうわけです。
スピリチュアルの矛盾点
馬鹿らしいので書くのはやめておきますが、私のこれらのブログ記事を参照になさってください。
一言だけ言えば、
強迫性障害がスピリチュアルの問題で発生するモノであったり、スピリチュアル的手法で解決できるものなのであれば、強迫性障害の方がお酒やビールを飲んで酔っ払うと症状がなくなったり、軽くなったりすることがよくありますが彼らの精神的次元(レベル)が高まったのでしょうか?
であれば、アル中の人間はすべて精神次元が高い高尚な人間であるという馬鹿げた話になってしまいます。
結論:
強迫性障害がスピリチュアルの問題に依って惹起される科学的根拠は一切存在しません。こういうと、強迫性障害がスピリチュアルの問題に依って惹起されていない科学的根拠も存在しない→強迫性障害がスピリチュアルの問題に依って惹起されている可能性は有ると批判してくる人々が一定数おられるのですが、「ないこと」を証明することはできません。
「ないこと」を証明することを悪魔の証明と言いますが、「あること」は証明可能でも「ないこと」は概ね証明不可能であることをこれは指します。
(「あること」の証明に失敗すれば、大まかに言えば「ないこと」の証明にはなりますが、「ないこと」を完全に証明できているわけではないので悪魔の証明と俗に言われるわけです)
スピリチュアル詐欺で用いられる手法は、悪魔の証明を悪用したモノだと断定していいでしょう。悪徳スピリチュアルカウンセラーや生臭坊主は霊やカルマに物的証拠がないことを利用し、ぼったくりビジネスを行っていますが、彼らが法廷で裁かれることはほぼないのは弁護士(法律)の分野では有名な話です。
なぜなら、彼らが標榜している霊やカルマの存在を科学的に証明することは不可能だからです。法的処罰を加えるには、物的証拠が求められます。
「あなたの祖先がお金をお布施するように私に語った」等と言われれば、その事実を今を生きる人間が確かめることなど不可能なのです。
弁護士、検察がスピリチュアル詐欺を行っている人物に刑事、民事を問わず、法的処罰を加えることは余程の物証非常に困難であることがこの分野ではよく知られています。(私の知り合いの弁護士から良く聞く話です)
※この記事は私が昔書いた下書きです。時間のある時に追記いたします。
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