強迫性障害を引き寄せの法則で克服できるのか?【その真偽】
「強迫性障害を引き寄せの法則で克服できる」というと、途端にスピリチュアル的な怪しい話になると思います。
今回は強迫性障害と引き寄せの法則について書いていきます。
引き寄せの法則とは
引き寄せの法則とは、「思考は実現する」「自分が叶えたいと思っている夢や目的を心にイメージし、その想念を日々自己の中に想起させることで、潜在意識に染み込ませ根付かせていくと自分の夢や目的が実現する」といった概念で、米国で発刊された「The secret(2006)」が世界中にその知名度を広げたという意味で、その発祥元であるということができます。
しかしながら、さらに遡れば、「The law of new thought(1902)」という本が存在し、遥か昔に引き寄せの法則を語っていますから本質的発祥元すなわちタネ本はこちらの方というのが妥当でしょう。
巷では、引き寄せと省略されて使用されることもあるニューエイジ時代のスピ系用語です。自己啓発本や自己啓発セミナーで多用される概念です。
強迫性障害に引き寄せの法則は効果があるのか?
「強迫性障害を引き寄せの法則で克服する」というのはそもそもおかしな話です。
引き寄せの法則の定義では、「どんな夢でも強く願えば実現する」と形容しています。
しかしながら、引き寄せの法則を実行することで、どんな夢でも実現するのであれば、既にあなたは石油王クラスの超富裕層になっており、超美人、超美男子であり、人間離れした超人的身体能力、精神力を有する人間になっていることでしょう。
当然、強迫性障害ごとき容易に消滅してしまっている筈です。
引き寄せの法則で、強迫性障害が治ったら誰も苦労しません。
強迫性障害は引き寄せの法則の結果ではない
強迫性障害とは脳の機能の問題であり、スピリチュアル的*1な問題ではありません。引き寄せの法則によって強迫性障害と言った結果が引き寄せられたと悩まれている方がいるようですが、それはありません。
*1 強迫性障害になるのは、潜在意識にネガティブな想念が染みついているからだ、前世の悪業の報いだ。悪いことばかり思っているから、悪い出来事を引き寄せている。強迫性障害は厄災で発生する・・・・・・といったオカルト全般をスピリチュアルと称します。
特殊なサプリメントやくすりを飲んだり、特殊な運動を行うことで永久的に強迫性障害が一掃されるのは脳の機能が強迫性障害脳から健全脳へ変遷したからに他なりません。
アルコールで強迫性障害が一時的に消滅する人すら多くいることでしょう。
このような実例から強迫性障害は脳の機能の問題であり、引き寄せの法則に代表されたスピリチュアル概念によるモノではないことがよくわかることでしょう。
(関連記事:)
〇強迫性障害に潜在意識は関係ない (超まとめ)
引き寄せの法則は怪しい自己啓発セミナー、講義のフロント商品として利用される
引き寄せの法則で心に描いたことが実際に現象化していくのであれば、上の方が言うように、誰でも短時日で大金持ちになっていないとおかしいわけです。
そして、「引き寄せの法則に効果がない」と主張すると、その指導者(信奉者)たちは、口角泡を飛ばしながら「あなたの願う力(念力)が弱いからだ!!」と言った意味不明な詭弁を展開してくるのが落ちでしょう。
そもそも、引き寄せの法則は殆どの自己啓発セミナーで利用され、現生利益に目が眩んだ欲深い人々や精神的に弱った人々を「引き寄せる」ことに成功しています。
そういう意味では、引き寄せの法則は人々の引き寄せに成功しているといえますが、これでは元来的な意味合いではなくただの皮肉、笑い話になってしまいます。
引き寄せの法則は自己啓発セミナー等に代表されるスピ詐欺*2のフロント商品として利用されることは多いというより、かなり頻繁にです。
引き寄せの法則はその方法自体、非常に単純なので、この種の自己啓発セミナー主催者や本の著者には非常に好都合なわけです。
(参考:)
〇霊感商法に騙されないために~どんな手口で被害に会ったらどうすればいい?
繰り返しとなりますが、
想い続けたことが実現するなら誰も苦労しませんし、世界中の人々から恨みを買っている各国の首脳陣などとっくのむかしにこの世から消えている筈です。
(知名度のある人間はファンが大量につく半面、アンチも大量につきます。よって、著名人ほど恨まれており、特に政治家などの職業はさらに呪われ異界送りにされるレベルの怨嗟の的になっているでしょう)
結論
馬鹿馬鹿しい記事を書いたと感じていますが、
強迫性障害に引き寄せの法則うんぬんかんぬんは関係ありません。
強迫性障害になるようなネガティブなことを常日頃考えているから、それが引き寄せられて、自分は強迫性障害になったのだというのは完全に間違いです。
また、強迫性障害は引き寄せの法則のようなスピリチュアル的概念、手法によって克服できるような甘いモノではありません。
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〇強迫性障害の心理カウンセリングで”効果なし”だった人へ
最期に、引き寄せの法則など存在することの証明などありませんので、ただのオカルトです。こうしたものを真に受けると非常に危険です。
新興宗教セクトもこの種のフロント商品を客寄せに利用しています。いつの間にか入信していた、契約書にサインさせられていたなどということにならないように注意が必要です。
※この記事は下書きです。時間のある時に改訂、清書作業を行っていきます。
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