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加害恐怖で罪悪感を感じる人へのアドバイス【※重要】

加害恐怖で罪悪感を感じる人へのアドバイス【※重要】

 

加害恐怖で罪悪感を覚える人は多く存在します。過去、私自身、加害恐怖に実際に長期間、苦しんできた経験がありますので痛いほどこの心情を理解することが出来ます。

以下、過去の私の経験談です。
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例えば、親戚のお葬式に行ったときに、故人を冒涜する考えが自分の意思に反して、頭に湧いてきたわけです。
そして、それを抑え込もうとすればするほどその不謹慎な考えは高まっていきました。

自分が大変世話になり大好きだった人であったので、この加害恐怖は私が経験したモノの中で最も心理的に辛いモノの一つでありました。

 

自分はこんな厳粛で大事な場でこんな不謹慎で異常なことを考えている、人間のクズだと当時思い込み、耐え難い罪悪感に苦しめられたモノです。
気が狂いそうなほどの地獄・・・・・・そういっても過言ではない苦しさでした。”

罪悪感いわゆる罪の意識に苛まれ、こんなことを考えてしまう自分という人間は将来、ほぼ確実に犯罪者にでもなって警察の世話になることになるだろう等と大真面目に思ってしまったモノです。”

 

今振り返ると、ただの考えすぎのノイローゼ的青年にしか見えませんが、当時は大真面目にこのようなことで悩んでおりました。
が、当時の私にはあまりにも、つらいモノでありました。

 

(関連記事:)
私の強迫性障害克服体験談
強迫性障害で不謹慎な考え、言葉が浮かぶ人へ【対策】

 

加害恐怖とは

 

加害恐怖とは強迫性障害の症状の一種で、
例えば自分には全くその気がないにも関わらず、

🔵「他人を冒涜したり侮辱する不謹慎な考え」
🔵「他人に危害を加える雑念、イメージ等」

が強迫的に頭にもたげ、それにより社会生活に支障をきたしている状態を指します。

 

加害恐怖に苦しむ人は強迫性障害の方でかなり多く存在します。

当人は大真面目で頭に発生した思考を恐ろしいモノ、怖いモノ、やってしまったかも等と考え、気が気ではなくなっているのも加害恐怖の特徴です。

加害恐怖で罪悪感を覚える理由

🔵加害恐怖を抱える方は元々、極めて高い倫理観や規範意識を持っている潔癖な性格の人達*です。
(*加害恐怖に限らず強迫性障害になる方はこの傾向が元々あります)

逆に言えば、

🔵極めて高い倫理観、規範意識を持っているからこその加害恐怖(強迫観念)のわけです。

加害恐怖では自分の意思とは反する形で「他人の悪口」や「他人に加害行為をするのではないか?またはしたのではないか?」という思考が意味もなく頭をもたげるわけです。

 

✅もともと潔癖で倫理観、規範意識の強い人であるだけにこうした不謹慎な思考が頭に浮かぶと、こうした人々は、倫理観や規範意識の弱い一般的な人たちと比較して遥かに強烈な罪悪感に襲われることになるわけです。

 

では、そもそも何故こうした現象(加害恐怖)が起きるのでしょうか?

 

禁止すればするほど強迫観念は強力化するという性質を持つ

 

✅強迫観念は禁止すればするほどに強力化していく性質を持っています。
これは何ら強迫性障害の方に存在する強迫観念に限った話ではなく、すべての人間心理に共通的に存在する一大特性です。

このことを理解していただくために私が良くする話の一つは、
「宝箱」の話です。

 

例えば、
宝箱を開けるなと禁止されると、
ヒトは宝箱を開けたくなるという心理特性を持っています。

 

だから、絶対に笑ってはいけない、などと禁止されると逆に笑いたくなってくるモノなのです。

 

“🔵🔵するなと禁止されると、逆に人は🔵🔵したくなる性質を持つ生き物なわけです。”

真面目な人ほど「不謹慎なことを考えてはいけない」という意識が強いわけですから、したがって不謹慎な考えを禁止する意識が強いため、不幸な事に「その禁止した思考=不謹慎な考え」に強迫的にとらわれやすくなるというのが加害恐怖の発生メカニズムです。

反対に、
「🔵🔵しても大丈夫だよ、いいよ」等と言われると逆に人はそのことをしたくなくなります。

加害恐怖で罪悪感を覚える必要はないワケまたはその対策:

 

加害恐怖で罪悪感を感じてしまう人は次の事実を覚えておくことが非常に重要です。

 

加害恐怖という強迫観念は脳の機能によって自動的に強制させられているだけであり、これは加害恐怖に限った話ではありませんが、強迫観念とは脳に強制させられて自動的に発生してしまった単なる生理的フィードバックに基づく思考だという事実です。

 

例えば、不安レベルが極度に高くなるとヒトは誰しも健康な人も含め強迫観念にとらわれるようになります。

このことは心理的に極めてリラックスした状態で強迫観念に捉われようがないことを理解すればよく分かる事実ですし、動物の世界でも天敵から狙われていることを認知している動物では強迫行為を何度も繰り返すことが知られています。

従って、強迫観念とは自分の身を守るために生物に備わった防衛機制の一種であるということが出来ます。
(だから不安レベルが上昇しているときほど強迫観念が発生する)

強迫性障害の加害恐怖の人では不安レベルが常時、異常に上昇した状態にある

 

強迫性障害の人は加害恐怖に限らずに、先天的または後天的な原因により、この不安レベルが常時、異常なほどまでに上昇してしまっています。

だから、健康な人であればまったりとアクビでもできるような安心できる安全な状況下でも、加害恐怖に捕捉されてしまうことになるのです。

 

ここまでお読みいただければ加害恐怖で罪悪感を覚える必要などないということがよくご理解いただけたことと思います。

このように、

加害恐怖に関する強迫観念はあなたが実際に考えていることではないという事実に気づき、知識としてしっているだけでも気持ちはだいぶ楽になります。

具体的な加害恐怖の克服法について

こちらのブログ記事を参照いただければと思いますが、

(関連)
強迫性障害の加害恐怖を克服するコツ

加害恐怖に限らず強迫性障害の克服の王道は以下の通りです。

それは、

 

「強迫観念が湧きづらい脳の機能を獲得すること」

または

「脳の機能に直接介入することにより強迫観念が湧きづらい脳の状態を作ること」

 

です。

これが克服のコツです。

↑強迫性障害の克服の秘訣、大前提について私がYouTubeのサブチャンネルの方にて解説しております
(当然、加害恐怖の治し方も解説しております)

まとめ

加害恐怖で罪悪感や罪の意識を覚える必要など全くありません。

加害恐怖は「強迫性障害脳」に強制されて発生しているだけの「荒唐無稽な思考だ」という事実をまず知ってください。

加害恐怖は、あなたが実際に心の底からそのことをしたい、そのことを考えたいと思って自然と発生しているあなたの心からの思考ではありません。

 

もし、「本気でそのことをしたい、考えたい」とあなたが心の底から望んでいるのであれば他人に対して加害的なことや侮辱的なことを考えても、そもそも罪悪感など覚えようがありません。

「罪悪感を覚える」ということは、それはただの強迫性障害による症状すなわち加害恐怖という現象に過ぎないわけです。

 

加害恐怖は解決可能な問題です。
当ブログにはそのための方法が無料で網羅されておりますので、ぜひ参考にされて下さい。

(関連:)
強迫性障害を自力で克服するのに大切なこと

強迫性障害を自力で克服 (←ブログ記事一覧へ戻る)