1. Page 66

強迫性障害を克服するのにかかる期間【最新版】

(最終更新日:2023/08/09)

強迫性障害を克服するのにかかる期間【最新版】

 

強迫性障害を克服するのにかかる期間は、薬を使えば即効的に1週間以内には多くの人において、おさまると思います。

運動やサプリメントを用いた方法を用いていった場合、大体3か月~半年くらい平均的に掛かる可能性があります。
運動の場合、日々の鍛錬の結果、徐々に徐々に効果が出てきます。継続していけば、確実に改善の兆しは見られていくものです。

しかし、大前提として自分で拵えてきた病がどういう履歴、年数を経てきたかを事前に把握し、腰を据えて取り組むことが最も重要です。(理由は後述します。)

過去の私が克服までかかった期間:

過去の私の私の場合、毎日ジョギングをするうちに、約半年くらいして強迫性障害の症状で苦しむこともなくなりました。
軽症の人の場合、運動だけでも「強迫性障害は克服できる」と私は当時の感想から実感しています。
(※矛盾するのですが、過去の私の場合はかなりの重症例でした。)

それほどまでにエクササイズというものは、抗うつ効果を示します。

[box title=”半年から一年くらいで強迫性障害は劇的に改善した”]毎日、運動の習慣をつけていくうちに、いつのまにか強迫観念に苦しむことがほとんどなくなったという経験を過去の私は持っています。大体、半年から1年くらいで主要な強迫性障害の症状に苦しむことも自然となくなり、好きな異性に告白することもできるようになりました。[/box]

当時の私の惨状を考えればこれは奇跡というくらい劇的な変貌ぶりでした。

このように、過去の私の場合、約半年という期間でどうしても何をしてもやっても、離れることがなかった強迫観念が自然と何の努力をするもなく消えていったわけですから、これはある意味で、当時の私には驚くべき事実だったわけです。

(関連記事:)
強迫性障害を運動で克服【まとめ】
強迫性障害を自力で克服するのに重要なこと
私の強迫性障害克服体験談

私のクライアントのかかっている期間(平均)について:

私は強迫性障害のような神経症の克服法に関しては、国際レベルで通用する知識を持っていると自負しており、実際に私の個人指導で強迫性障害を克服していったという人たちが数多く存在します。

彼ら彼女らが強迫性障害を克服するまでに要した期間は平均3か月未満の場合が多いです。

かかる人(重度の人)でも「半年から9か月くらいで症状は気にならなくなった」という報告をされる方が少なくありません。

私の方法を用いた場合、強迫性障害を克服するのにかかる期間は3か月~せいぜい9か月くらい※になります。
(※薬を一切使用しない場合。使用すればもっと迅速です。)

「押してダメなら引いてみな、引いてダメなら押してみればいい」

「強迫性障害は、なかなか克服することができない」
「克服するのに時間がかかる」
と絶望する必要はありません。

 

方法というものは多角的見地で見てみれば、「いくらでも存在する」というのが真実であるからです。

 

北がダメなら南がある。
西がダメなら東がある。
押してダメなら引いてみな。
引いてダメなら押してみればいいのです。

このように、今現在、強迫性障害の克服法を実践されていて効果を実感しないという人は、「その克服の方法自体が合っていない、間違っている」という可能性があります。

そのような方は思い切って、方法論を乗り換えてみる、あえてその治療法と真逆のことをやってみることをおすすめします。

そうすることで、より短期的に強迫性障害は改善していくはずです。

様々な克服法を総合的に、多角的に捉えることが必要

つまり、
「引いてダメなら押してみる」
ということです。
(または、押してダメなら引いてみる)

たとえば、

たとえば、強迫性障害を克服するには強迫観念を無視すればいいという説があります。これは実際、有効なものではなく、むしろ有害になることが非常に多いのですが、あえて強迫観念を無視しようとするのではなく、徹底的にその沸き上がってきた強迫観念の相手を意識的にするようにするのです。

つまり、強迫観念を無視するのではなく、徹底的にその強迫観念そのものを気にするようにするのです。

徹底的に気にしてください。

(関連記事:)
強迫性障害強迫観念を無視して克服する?

こうすると、強迫観念を忘れることが、少なくとも強迫観念を無視する方法に比べて、かなりしやすくなります。

この方法は、逆説志向という克服法で、オーストリアのホロコーストを体験した精神科医、V・E・フランクルによって有名になった概念で、彼は神経症の患者に対して、「あえてそのやってはいけない」「気になって仕方がない強迫観念」を徹底的に気にするようにしろと指導していました。

この方法で様々な強迫性障害をはじめとする神経症の患者の症状が緩和されていったといわれています。
ただし、もちろんなのですが、この逆説志向には限界があります。しかし、症状の改善や緩和には役立つのは確かです。

強迫性障害を克服するのに要する期間(結論)

どうしようもない強迫性障害も正しい克服法を用いていけば、まず克服できると思って間違いありません。そして克服に要する期間は、そこまでいうほど長期戦になるということもあまりありません。

しかしながら、反対に「強迫性障害がインスタント的に即座に治るものである」と過剰に期待しすぎるのもいけません。

 

そういう人は直ぐに諦めがちです。

こうした態度は非常によくありません。

✅というのも回復のプロセスは株価のような道程を辿るモノだからです。

多少の揺さぶりや調整でぶれたりしてはいけないわけです。

何もこれはマーケットの株価のみの話ではないです。
全ての物事に通じる理論です。

 

遺伝の結果、それから長年の生活習慣上における悪習、および心的外傷体験によって引き起こされている強迫性障害の症状がインスタント的に、超短期間で、そう都合よくポンポンポンと治るということは、特殊な薬等を使用しない限りまずありえないからです。

比叡山の千日回峰行を成し遂げた故・酒井雄哉大阿闍梨は物事がダメになったら、その完全な回復には3倍の期間要すると語っていました。
私は何も3倍の時間かかると言いたいわけではない点にご注意ください。
(それくらいの”ブレない姿勢”が必須だということをお伝えしたいということです)

 

より自然な方法(Secret Medicines)、特殊な運動を用いた場合、徐々に徐々に効果は出ていきます。

 

そして、焦らずに、どっしりと構えていくことが結果的にはより短期間でOCDを克服する秘訣の一つになります。

まとめ

強迫性障害を克服するのにかかる期間は約半年くらいであると見積もっておいた方が最低でも良いです。
加えて言えば、それ以上時間を要しても諦める必要は全くありません。

「ローマは一日にして成らず」、「塵も積もれば山となる」ではありませんが、日々の地道な努力が、必要不可欠であるということです。

沖仁宏

強迫性障害を自力で克服 (←ブログ記事一覧へ戻る)