強迫性障害へのサプリメントが効かない場合

サプリメントが効かないのだが、なぜだろうか?また、そういう人へのおススメの対策はあるか?



サプリメントが効かない場合、以下の⑴⑵⑶⑷のいずれかの蓋然性が高いと考えられる。

⑴短兵急に効果を求めすぎている(例:摂取して1週間で効果が出ないから「サプリメントは効かない」と訴える等)

〉これはよくあるケースで、あまりにも前のめりになり過ぎている。基本的に、サプリメントは中・長期スパンで効果が発現してくるモノである。
つまり、3か月だとか6か月くらい継続しないと最大限の効果は出てこない。このことを念頭にして、サプリメントは摂取していかないとダメである。

⑵食事内容があまりにも悪い


アルコール依存症といえるくらいお酒を飲んでいたり、あまりにも加工食品を食べ過ぎていると、サプリメントの効果はそれらの悪習に相殺され、効果が見られなくなってしまう。(ドラッグに依存している場合もそうである)

毎日、浴びるように酒を飲み、大量の加工食品をバクバク食べ、清涼飲料水を多く摂取しているとサプリメントの効果は実際問題、相殺されてしまうのだ。(これは私のポジショントークではなく、実際、毎日アルコールを大量に飲んでいる人の血液検査結果や毛髪検査結果を見ると、異常と言えるほどミネラルが過剰に不足しているのである)

こういう人は、ミネラルを補充していくと、精神症状が劇的に改善すると報告することが非常に多い。

また、加工食品にはリン酸塩(Na)が含まれており、リン酸塩を摂取するとミネラルが不足する。つまり、加工食品と一緒に亜鉛サプリメントを飲むと亜鉛の吸収率は劇的に低下してしまう。

私は「食事のことは考える必要がない」と言ってはいるが、何事も限度がある。あまりにも酷い食習慣を持っている場合は、少しでも良いのでベターなモノへと改善させていく必要がある。

⑶低血糖や高血糖、生体に炎症を抱えている場合

低血糖や高血糖などの血糖コントロール障害があるとサプリメントの効果が出づらくなることが知られている。

(というのも、血糖値が安定していないと、体内のインスリンレベルが不安定になる。インスリンは、体内で栄養素を吸収するためにも機能するホルモンであって、インスリンレベルが不安定になっていると、膵臓からのインスリン分泌が適切に行われず、結果としてビタミンやミネラルの吸収率が下がるのである)

また、γGTPだとかCRP定量等の生体炎症マーカーが極端に上昇しているとサプリメントの吸収率は劇的に低下する。
(炎症を治療するために必要以上のビタミンやミネラルが動員されるためである)

血糖コントロール障害及び生体の炎症を治すのに最も効果的なのは、運動及び食事の習慣であるので、常日頃、体をきちんと動かし、ヘルシーな食事を取るようにすることがポイントである。

これができていれば血糖コントロール障害は容易に解消していくはずである。

 

⑷サプリメントが合っていない場合や逆効果になるサプリメントを摂取している場合

〉飲んでいるサプリメントが合っていない場合はもちろんこと、また、逆効果になるサプリメントを摂取していても、当然ながら効果がいつまで経っても出ないということが起きがちである。

例えば、一般に加害恐怖に限らず強迫性障害の人の場合、ビタミンB群というサプリメントは飲まない方が良い場合が多いのだが、巷の栄養療法では推奨されていることが少なくない。

こうした間違った栄養指導が為されていると、いつまで経っても明確な効果が示現しないということの原因になりうる。

 

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