強迫性障害は早くカミングアウトしてしまった方が良い理由【理解してもらえない】

(最終更新日:2023/08/20)

強迫性障害を早くカミングアウトしてしまった方が良い理由【理解してもらえない】

 

✅強迫性障害だということは周囲の人間に早くカミングアウトしてしまった方が良いです。

何故かというと、周囲への周知が遅ければ遅いほど強迫性障害であると発覚する時期が遅くなります。

発覚する時期が遅くなればなるほど、一般に重症化する傾向にあるからです。

 

 

例えば、1年で周囲のサポートを得はじめた人と、10年隠してサポートを得はじめた人とでは回復のプロセスにおいて雲泥の差がつくことでしょう。隠せば隠すほど問題解決は遅くなります。

実際問題、過去の私がそうでした。

 

 

過去の私は、勇気がなかったために、家族や周囲の人間に強迫性障害の問題を抱えていることをカミングアウトするのに5年、10年かかりました。

そのせいで、強迫性障害は重症化しました。

以上のことから、強迫性障害だということを早く周囲にカミングアウトしてしまった方が良いです。

今回はその理由と特に家族などの周囲の人間にうまく伝わらないケースの対処法について書いていきます。

強迫性障害はカミングアウトした方が良い理由と対策

強迫性障害は恥ずかしいことではない

強迫性障害になってもそれを恥じたり、隠したりする必要はありません。
強迫性障害は誰にでも起こりうる現代病の一種で、有名人にも名家出身のお偉いさんにも身分や立場に関係なく、誰にでも起こりうるものだからです。

 

日本人はこうした心の問題を特に隠したがりますが、西洋圏ではOCD(※英語で強迫性障害の意)という言葉が日常会話でスラングとして飛び交うような形でよりオープンになっています。

 

恥ずかしいことでは一切ありません。


恥ずかしいと言って隠せば隠すほどその克服にかかる時間は増大します。勇気を出して周囲にカミングアウトすることがとても大切です。

親や友人等の周囲の人間にカミングアウトしても理解してもらえない場合の対処法

自分の強迫性障害の問題を告白しても周囲の人間は「そんなモノ誰にだってある傾向じゃん」と切って捨てられる可能性があります。


これは一般人(強迫症を知らない人)の”よくある反応”です。

その場合、なるべくわかりやすい箇条書きになっている文章やわかりやすい動画、図等を周囲の人間に見せるようにすると良いです。
ポイントは以下の点を重点的に訴えることです。

 

 

◎重点的に伝えるべきこと
  ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

”不合理な考えに四六時中囚われているが、それによって日常生活に支障が出ている。生活が成立しなくなっている”

◎伝え方
      ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

なるべく図などのイラストも交えた”視覚に訴えた伝え方をする”ということ

 

 

☑例えば、以下のようなモノです。(文字だけですが、下線マーカーなどがあるのでイラスト的なニュアンス(=相手の視覚への訴えかけ)も高まっているでしょう)
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩

↑上手く伝えるポイントは「日常生活や社会生活に支障をきたすレベルで自分は死ぬほど苦しいのだ」という点を入念に伝える、訴えることです。

 

↑上の強迫性障害の主な症状は一般人も含め、(健康な人も含め)誰にでもあります。
しかし、下図で示すように行き過ぎてしまい、日常生活に支障をきたしている場合は、カミングアウトを迅速にした方が良いです。

 

↑自分自身が自分の抱える強迫観念や強迫行為によって著しく苦しめられて日常生活に支障をきたしていたり、または周囲の人間を酷く巻き込んでいる場合、それはその人の性格の問題では最早なく強迫性障害という病気と形容するのが妥当になります。

 

(関連記事:)
強迫性障害の種類(巻き込み型と自己完結型)

まとめ

強迫性障害であるということはなるべく早めに周囲の人間(家族、友人、恋人、伴侶(夫、妻)等)に伝えておいた方が良いことでしょう。
理解を得られぬまま年月が過ぎれば過ぎるほど悪化しやすいのがこの病気の特性だからです。

”例えば、ひきこもりになっている人ではひきこもりの直接原因が強迫性障害である場合すらあり、そのようなケースにおいてご家族は全く気づいていないなんてことすら頻発するのです。”

そのようなことにならぬように勇気を出し、なるべく早めに、周囲のサポート可能な人間に自分の問題をうまく伝えることが大切です。

なお、強迫性障害は自力で克服することが可能です。
当ブログにおいてその具体的な方法論についての詳しい解説がありますので、ぜひ参考にされてみられてください。

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(参考文献:)
強迫性障害とは?