強迫性障害に一人暮らしは効果があるか?【その真偽】

強迫性障害に一人暮らしは効果があるか?【その真偽】

 


↑このように強迫性障害を抱える当事者の方やご家族の方では一人暮らしをした方が良いのかどうか迷っている方が多い

✅強迫性障害の克服に一人暮らしは効果があるかどうかということについて当記事では解説していきます。

強迫性障害の方が一人暮らしを行うにしてもそのメリット、デメリットまた行うべきタイミングというものが存在します。
そのあたりについても私の体験談を交えた上で解説していきます。

 

強迫性障害の人が一人暮らしを行うメリット

 

●親などの家族から経済的に精神的に自立することが出来る

●依頼心を捨てるのに役立つ

●自分のことは自分でしないといけないので考えている暇がない忙しい生活を送ることになる

●親元で生活していても最終的には親が亡くなった場合、一人暮らしをすることになるので事前に本質的な甘えを捨てるのに効果がある

(関連記事:)
強迫性障害を生活習慣を正して克服する方法

強迫性障害の人が一人暮らしを行うデメリット

 

●症状が酷い場合、家族からのサポートを受けられるなくなるので精神的な負担が増大する

●自分を自分で支えなくてはいけないため、最低限度のメンタルの強さは必要不可欠となる


●誰も周囲に存在しなくなるため、仕事をされていない場合は生活リズムが狂うことがある(自由な生活である分、自分のことは自分で決断しないといけない傾向が強まる)

 

強迫性障害の人に一人暮らしは効果的か?

ケースバイケースだと思います。

 

症状が比較的軽く自分で自分を支えることが十分にできるという確信がある場合は一人暮らしを行ってみる価値は十分にあります。

逆に、

自分で自分を支えることが出来るという精神的余裕がない場合は、一人暮らしをしても部屋にこもりがちになったりし、親などの家族と同居していた頃よりも精神状態が悪化する可能性があります。

 

無理はしないことがポイントです。

 

✅私の顧客指導の経験から言うと、その人の精神的余裕にあった対応を取ることが重要ですが、例えば精神的余裕がないにもかかわらず、一人暮らしを行ったある人では生活がままならなくなったそうです。その後、親元に帰ったそうです。

逆に、精神的余裕が十分に出来たことを確認してから一人暮らしを行ったある人は楽しい生活を今現在も満喫することができています。

 

強迫性障害の方で家族が嫌いだから一人暮らしをしたいというよくある事例について:

一概には言えませんが、強迫性障害を抱えている方では親(母親、父親)や兄弟に恨みを持っている人が多く存在する傾向にあります。

(関連記事:)
強迫性障害は”親のせい”なのだろうか?

↑この記事は当ブログ記事のうちで特に多くのアクセスを頂いてるモノのひとつです。この事実はそれだけ親にこだわりがある方が強迫性障害の人では多いことの傍証となると考えております。


ですので、
家族が気に食わないから一人暮らしをしたいと考える方から相談を頂くことが私は多いです。

 

✅このような場合でも、一人暮らしがうまくいくかどうか即ち強迫性障害の克服に効果的であるかどうかの可否は、その当人に十分な精神的余裕があるかどうかにかかっているという実感を私自身持っております。

 

 

結論

強迫性障害の克服のために一人暮らしを行う場合も自分の状態を客観的に冷静に判断した上で、その可否の選択をするべきです。

例えば、戦国時代の戦(いくさ)では、敵があまりにも強大である場合は、負け戦が確定しますので、そういう場合ではすなおに相手に和睦を持ちかけるか、自軍に十分な実力が出来るまでは戦に望まないのが定石でした。

一人暮らしを行う際もそれが本当に自分に可能なのか、現在の自分には無理なのかその真偽を感情を抜きにして冷静に判断する必要があります。

 

コラム:過去の私の実際の一人暮らしの体験談

 

コラム:過去の私の一人暮らし等の体験談
私は大学生時代に一人暮らしで下宿をしておりましたが、強迫性障害に限らずその他の精神的問題を多数抱えておりましたので、大学の授業に出なくなり、単位が取れるか取れないかギリギリの所まで追い込まれました。(私は大学の授業をほぼ欠席し、大学構内の図書館で古書の研究を行っていました)

このような行動に至った経緯は、同期の学生のレベルが低いことに失望したためというのが主な根拠でしたが、下宿生活のストレスも今考えれば関わっていたように思えます。

その後、私は大学を中退し自衛隊に入隊することになります。 自衛隊での生活は集団生活なので強いストレスを感じました。その後、海外で仕事をすることに私はなりました。

海外での生活はプライベートなしのドミトリ(一般に二人部屋以上の部屋を指す)でのホステル暮らしでしたが、この頃になると精神的な問題はほぼ解消されておりましたので、毎日楽しくストレスなく過ごすことができました。

一般に、日本でのアパートやマンションでの一人暮らしよりも海外でのホステル暮らしはストレスがかかると思われますが、既報となりますが、この頃は既に各種精神症状はほぼ消失しておりましたので、気にならなかった次第です。

このように、一人暮らし(≒家から出る)をするにしても、精神的な余裕の有無が最も重要になってきます。


✅強迫性障害を克服する上で、必ずしも一人暮らしが良いというわけではないことを事前に理解しておくことが重要です

ポイントは”それを行うだけの精神的余裕があるかないか”の真偽を見極めることです。

 

※この記事は書きかけです。
時間のある時に随時更新していきます。

強迫性障害を自力で克服 (←ブログ記事一覧へ戻る)