(最終更新日:2020/12/30)
強迫性障害と統合失調症には明白な違いがあるのですが、
✅強迫性障害の人の場合、現実と妄想の区別がついています。
対して
✅統合失調症の人は、一般に現実と妄想の区別がつきません。
今回は、かなり簡潔に、専門知識のない人でも簡単にわかるように、この「強迫性障害と統合失調症の違い」について説明させていただきます。
強迫性障害と統合失調の違い(わかりやすい)
病識があるかどうか、現実と妄想を区別できているかどうかで判別可能
⑴本人が自分の異常性に気づき、現実と妄想が区別できているようであれば、その人は一般に強迫性障害であるといえます。
逆に、
⑵自身の異常性や病識を失調し、自分自身の妄想を本気で信じ込むようであれば、その方は強迫性障害ではなく統合失調症である可能性が高くなります。
どちらの障害も、意味のないものを頭の中で過剰に統合してしまう傾向がありますが、それを
〇「不合理なものであると実際に気づき悩んでいるか?」
〇「不合理で非現実的な事象を完全に信じ込んでしまっている」
かどうかの二者択一で、
前者であれば強迫性障害で、古い時代は神経症(ノイローゼ)といわれたものです。
後者であれば統合失調症ということになります。
まとめますと、
強迫性障害と統合失調症の簡単な判別法
〇強迫性障害→現実と妄想の区別が容易につく。そのことに葛藤が生じる。
〇統合失調症→現実と妄想の区別ができていない。妄想を完全に信じ込む。
例外もありますが、基本的にこのような見立てで一般に診断されるのでこのまま受け取られても特に問題はありません。
強迫性障害と統合失調症は誤診が起きやすい
強迫性障害にしろ統合失調症にしろ、両者とも目に見えない、いわゆる心の病であるため誤診が起きやすいと言われています。
そういう場合は、この記事で説明している上記判別法のイロハを再度思い起こしていただければと思います。
あまり難しく考える必要はなく、上記判別法に照らし合わせながら、単純に本人の言動や行動が常軌を逸していないか、現実性を欠いていないかどうかをご家族および周囲の親しい友人が客観的に見極めるだけでまず問題はありません。
まとめ
このように、強迫性障害と統合失調症は明確に違うものです。
その両者の判別法は一般に現実と妄想の区別がつくかつかないかにすべて依存します。
妄想を現実のモノとして完全に思い込んでいなければ、強迫性障害であると言ってまず、間違いないでしょう。
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