強迫性障害を自力で克服するのに大切なこと

(最終更新日:2020/08/28)

(概要:)
強迫性障害を自力で克服することは軽症であればより容易に可能
です。普通に運動の習慣をつけていくと自然と克服していくことが可能です。過去の私は重度の強迫性障害の症状がありましたが、運動の習慣をつけるだけで、主要な症状は、ほぼなくなりました。

強迫性障害を自力で克服するのには、まず自分の病気は自分で治すという依頼心を捨てた態度、心構えが大切になってきます。
自分の問題を解決するのは自分であるという認識を持ち、既に病識がある人はほぼ峠を越えているといっても過言ではありません。

 

この記事では強迫性障害を自分で克服する上で役に立つ情報をわかりやすく記載していきます。

 

↑本記事の解説動画です。(下のモノはサブチャンネルのモノです)

強迫性障害を自力で克服するのに大切な事(箇条書き)

〇運動の習慣をきちんとつける

運動には「強迫観念゠思考」を除去する効果があります。実は、運動はマインドフルネス瞑想の一種であるからです。
(※国際論文の多くにおいても実際に証明されています。)


↑どこでもいつでも可能な運動の方法を私が実演し紹介しています。

〇筋トレの習慣をつけること。

(上とやや重複しますが、筋トレも強迫性障害の克服にかなり役に立ちます。実際、これも上と同様に引用数の多い論文で効果的であると報告されています。

〇ヨガの習慣をつける

ヨガは強迫性障害で不足しているGABAという抗不安系脳内神経伝達物質を増やすことが実際に科学的に確認されています。

ですので、強迫性障害の自力での克服にドンピシャです。


↑運動の習慣をつけることは脳内の神経伝達物質を最適化することが確認されています(治療として機能します。)

サプリメント等を摂取する

強迫性障害の自力での治し方にサプリメントの摂取は非常に効果的です。
サプリメントを摂取することで脳内のGABAレベルを上昇させることができ、強迫性障害の人では脳内のGABAレベルが優位に低下している可能性が極めて高いことがわかっています。

GABA(γアミノ酪酸)とは精神を鎮静化しリラックスさせる作用を持つ抗不安系脳内神経伝達物質です。GABAが欠乏すると、脳が過剰興奮し続けることになるので、言われぬ不安や恐怖に捉われ続けることになったり、それに伴う形で不合理な考え=強迫観念に頭が捉われやすくなります。

例えば、脳内のGABAが増えれば、くだらぬ強迫観念は起きようがありません。

 

リラックスしている時間は強迫観念に捉われていないことにあなたも気づいているはずです。

 

また、サプリメントだけでなく食事すなわち何を食べるかも大切になります。
詳しくは下記の記事を参照されてください。↓↓↓

(関連:)
強迫性障害に効果的なサプリメント【最新版】
強迫性障害の克服に効果的な食べ物【まとめ】
強迫性障害と腸内細菌(フローラ)【改善方法】


↑サブチャンネルの方で解説しました。

〇強迫観念通りに絶対にならないことを理解すること。

(これは気休め程度にしかなりませんが強迫性障害の強迫観念が、不合理なものであると、本人は気づいています。不合理だということは、理屈に合わない、論理的ではない、荒唐無稽であるということを意味します。そういったことが起こる理由は100%ないので、文字通りそれは杞憂に過ぎないわけです。

 

“たとえば、加害恐怖(誰かを傷つけてしまうのではないか、犯罪者になってしまうのではないか?)という症状がある人は、普通の何も考えないで生きている人以上に用心深く、十分に自己モニタリングできています。”


この自己モニタリング作業が意識的に十二分にできている人では、実際、“そのようなこと”を起こす可能性は間違いなくゼロになります。


このような事実をよく頭に入れることは、強迫性障害を自力で克服する心構えとしてかなり大切になります。
このようなことを
知識としても知っているだけでも気が楽になり、改善につながるわけです。)

〇マインドフルネス瞑想の習慣をつけること。マインドフルネス瞑想を行うことで、強迫性障害の緩和が可能になっていきます。

(※重症の人には向かない。瞑想は思考過剰の人が行ってもあまりうまくいくことはないため。しかし、軽度~中度程度の人には積極的におすすめできる。)


↑私によるマインドフルネス瞑想の解説

〇森田療法の実行。

強迫性障害の症状は森田療法のような暴露反応療法を継続的に行っていくと、解消される場合があります。

暴露療法とは自分の苦手な状況たとえば、自分が心に囚われている強迫観念の状態を実際に何度も何度も”慣れが生じるまで”自分で経験してみることをいいます。

あるいは、悩んでいる暇のないような忙しい生活を強いることで、いつのまにか強迫観念があってなき如し状態まで持ち込むための生活療法です。(下記参照)

実際に経験してみて、「そんなこと起きるはずがない」と自認できれば、強迫観念に悩まされることもほとんどなくなっていきます。※
(※無論、限界あり)

〇脳の機能が強迫性障害を生んでいるという事実を理解し、自分を責めたり、卑下したりするのを今すぐ止める。

「性格や精神は脳が産んでいるという事実を頭に入れ、強迫性障害は性格の問題や甘えではない」ということをよく把握することは強迫性障害の克服のプロセスにおいてかなり役に立ちます。

 

強迫観念に捉われたとき「この考えは私自身の脳が産みだしているのであって、脳の問題であって性格の問題では一切ない」と自分に言い聞かせるようにすると良いのです。

 

このように開き直ると幾分、気持ちは楽になるものです。

過去の私も精神的にキツイときこのようなことを事あるごと自分自身に言い聞かせていました。

実際にそれによって気がかなり楽になったものでした。

〇生活習慣を見直す。

強迫性障害の人では、過度な運動不足状態に陥っていたり、不健全な食生活、社会的生活をしている人が少なくありません。そのような生活習慣は症状の悪化につながります。

 

強迫性障害は慢性病の一種で、”慢性病とは、生活習慣の現れ”です。

 

そのため、「生き方上手」の著書で知られる聖路加国際病院の故・日野原重明医師は慢性病を生活習慣病と名付けました。

コラム:~強迫性障害は生活が産んでいるという側面もある~

生活習慣が強迫性障害を生むということは普通にあります。

”たとえば、忙しい考えている暇のないような生活をしていると強迫性障害の傾向のある人もしくは当事者でも考えて思い悩んでいる暇がなくなるので、強迫観念は弱まっています。”

逆に、考える時間のたっぷりある暇の多い生活をしている人では、強迫観念に捉われやすくなり症状が悪化することが少なくありません。

 

人間の精神は忙しいほど安定し、暇が多いほど不安定になるという事実を頭に入れておくことは非常に重要です。

 

これは心身が健康な人にも同様に言える話です。

「小人暇を持て余し、不全をなす」は真理です。

第二次世界大戦中、激戦国の幾つかの国では、ノイローゼの患者は激減したという報告が為されました。

一般に考えている暇のない必死の生活を強要されたからだと考えるのが妥当です。

このように、強迫性障害とは「生活習慣病゠慢性病である」ということを理解し、生活を正していく努力をすることも、その自力での克服に必要不可欠なファクトになります。
たいてい、神経症の方の場合、今現在、自分が行っている生活と真逆の生活をすればよい場合がほとんどです。)

 

「忙しい生活スタイルの励行」というのは天然の精神安定剤のようなものなのです。

結論

強迫性障害を自力で克服する場合、以上の要点を頭に入れて対策していくと良いです。

 

以上のどれか一つだけを実行するのではなく、すべてを同時進行的に総合的に実践していくことが最も大切になります。

 


強迫性障害を自力で克服【最新版】
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