パニック障害で一人でいるのが怖い人へ【対策】

パニック障害で一人でいるのが怖い人へ【対策】

 

“パニック障害で一人でいるのが怖い”
という人は少なくありません。

特に家の中だけ、ホテルの個室のような密室空間でのみ

 

「一人でいるのが怖い」
「一人でいると発狂しそう」


という心理状態が発生するケースが多い
という報告を私は顧客の方から多々受けます。

また、私自身も海外に居住していた頃、同様の経験をしたことがあります。

今回はパニック障害で一人でいるのが怖い、発狂しそうという心理状態がなぜ起きるのか、またその対策についても記述していきます。

「パニック障害で一人でいるのが怖い」は何故発生するのか?及びその個別の対策

理由1:一人でいるとパニック発作が起きたときにコントロール不能になることを本人が良く理解しているため


一人で特に密室で一人でいるとパニック障害の人は、

 

🔵「パニック発作が起きたら誰にも助けてもらえないのではないか?」

🔵「一人でこのまま死んでしまうのではないか?」


などと余計に不安になりがちです。

だからこそ、「ひとりでいるのが怖い」と考えるパニック障害の人は少なくないわけです。

家の中だけで発生するケースもありますが、特に多いのは出張先、旅先(要するに土地勘のない自分にとって未知の地)のホテルの個室内で発生しやすいという報告を私自身受けています。

パニック障害の人には密室(閉所)恐怖が頻発するのでこのようなロケーションを苦手とする人がやはり必然的に多くなってくるのだと思います。

対策:

まず、パニック障害が発生しづらい体の状態を日頃から錬成しておくことが肝要です。

制御不能なパニック発作が発生する前に、パニック発作が発生しづらい体の状態を作っておくことがむしろ重要だという事です。

 

パニック障害の人では

①首、肩、みぞおち(≒腹筋)の筋肉が萎縮硬化しているので、下記の記事にあるような首、肩のストレッチを毎日行い、


②みぞおちの拘縮を取るヨガのポーズ(ハラ・アーサナ)


も行うようにします。

 


これらのエクササイズの日々の実行はパニック障害を自力で克服するのに思いも寄らないほど強力に機能します。

継続することが最も重要になりますので、毎日短時間の実践で構いません。

具体的な方法は以下の記事を参照ください。
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(関連記事:)
パニック障害にストレッチは効果的【必見】
パニック障害をヨガで克服(最新版)


それから、ホテルに滞在する場合は予約する部屋は少しでも広めの部屋、可能であれば1階の部屋にし、風通しの良い部屋にいるようにすると良いです。

また、自宅の自室で上記様症状が発生する場合は変えようがないのは事実ですが、プランターや鉢などに観葉植物を植え、緑豊かな空間にしておくと良いでしょう。(自分で育てていくと植物であっても友人のように大切に思えてくるので孤独感の緩和になることでしょう。そのためには、なるべく種または苗から育てた方が良いです)

コラム:
現代モダン風の殺風景な部屋は無意識的にストレスを人間心理に与えがちです。 海外では富裕層の住む居住地は緑の多さで露骨なほどに容易に判別できます。 彼らの趣味は多くの場合、ガーデニングです。

最終手段としては、抗不安薬の携行です。
パニック発作が起きそうなときや、発生を事前に防ぐため及び心理的お守りとして抗不安薬を携行しておくのは恥ずかしいことではなく、むしろスマートな戦略だと言えます。

そういう意味で、最終手段ならぬ前提手段と言った方が妥当だと思います。

理由2:パニック障害の人は元々ノルアドレナリン過剰のため

パニック障害はノルアドレナリン過剰によって惹起されます。
ノルアドレナリンが脳内で過剰になると心理的には、緊張、不安、興奮が過度に強くなります。


要するに、脳に過度にドライブがかかっている状態です。
これはアクセルを踏み込み過ぎて暴走している車のようなモノです。

さらにパニック障害ではない一般の方がこのことを理解するには、一度コーヒーを大量に摂取して、カフェインを多めに取ってみるとわかりやすいかと思います。

 

このようにノルアドレナリンが過剰になるといても立ってもいられない理由なき焦燥感及び底知れぬ孤独感、一人でいると発狂してしまうのではないかという発狂恐怖の心理状態が誘発されやすくなります。


この心理状態は、恋焦がれていた恋愛中の相手や仲良くしていた家族(ペットも含む)と死別したときの寂寥感に似ていると言うと、先ほど同様に、パニック障害ではない一般の人も理解しやすいと思います。

私は中米のホテルに一人で滞在していた時にこれを痛いほど体験したことがあります。

対策:

ノルアドレナリン過剰の対策は、下記の記事を参照ください。

特にノルアドレナリン過剰に効果的なサプリメントは“亜鉛”です。

亜鉛を摂取していくとノルアドレナリンは適切に抑制され、逆にGABA(精神を安定、鎮静させる脳内の神経伝達物質)が増えます。

“パニック障害とは終局的に言えば、GABA不足によって起きる心の問題”です。

(関連記事:)
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結論

「パニック障害で一人でいるのが怖い」という人はその特性上、多いです。

 

その主な理由は既報の通り、

「パニック発作が一人の時に起きたら誰にも助けてもらえない」

「そのまま死んでしまうのではないか?」

という至極まっとうな思考が頭をよぎるためです。


また、

 

パニック障害の人の脳はもともとノルアドレナリン過剰になっています。


ノルアドレナリン過剰になると緊張、不安、興奮ないし孤独感がMAXに達しますので、一人でいると発狂してしまうのではないかと一人でいることに過度に恐怖を抱くようになりがちです。

そして、パニック発作はコントロール不能だというのが常であるため、パニック発作が起こるのを当事者はトラウマのように恐れる人が多いわけです。

パニック障害が起きづらい脳の状態を常日頃から作っておくことが最善の対策
このための対策は、既述のように常日頃からヨガのような運動を行い、筋肉を柔軟にしておくこと(特に首、肩、背中、腹筋の筋肉)、脳を興奮させノルアドレナリン過剰へと導くカフェインの摂取を制限すること、パニック障害を克服するためのサプリメントの摂取を継続していくこと、そして、もしものときのために抗不安効果のある頓服用のおクスリ等も携行しておくと良いことでしょう。

 

✅パニック障害は完治すればどのような環境に身を置いてもパニック発作は起きることはなくなっていきます。

同時に、

✅予期不安のようなオーバーシンキングの癖、慢性不安等の心理状態も脳機能の健全性から発生することもなくなっていくのがまず常なのです。

 

当記事を参考にし、パニック障害の問題を解決されて行かれて下さい。
また、当ブログにはパニック障害を自力で克服するのに重要な情報が散りばめられておりますので、ご参照ください。

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