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強迫性障害は少食にすると改善する【その原理:】

(最終更新日:2023/08/09)

強迫性障害は少食にすると改善する【その原理:】

強迫性障害は少食にすると改善します。

✅その理由のひとつは、”エネルギー過剰を未然に予防できるため”です。

 

今回は、「少食がなぜ強迫性障害に効果的なのか?」について解説します。

強迫性障害がなぜ、少食で改善するか?

 

✅強迫性障害の「強迫観念」や「強迫行為」の源泉はもともと過剰エネルギーです。

※過剰エネルギーとは?

人は食事からエネルギーを摂取して生きていますが、運動が過度に不足していたり、食べ過ぎてばかりいるとエネルギ過剰状態に陥ります。このような状態を過剰エネルギーと形容します。

註:過剰エネルギーが強迫観念/強迫行為、雑念、煩悶の源です。

↑この図では運動で過剰エネルギーを消費すれば残存エネルギーは減るのでその分、強迫観念や強迫行為は軽くなるというメカニズム

↑少食にすると入るエネルギー自体が大幅に減るので、そもそもエネルギー過剰になることはない。

 

このようなメカニズムから強迫性障害は少食にすれば改善するという流れになるわけです。

 

入れるエネルギーを減らし、出すエネルギーを増やすこと。

 

要するに、強迫性障害を克服するコツは

⑴:「入れるエネルギ―を減らすこと」
⑵:「出すエネルギーを増やすこと」

の⑴⑵を心掛けることにあります。

 

⑴は少食や食べる量を少しだけ減らす、間食は止める等の対策で誰しも無理なく可能です。

⑵は運動の習慣を増やし、エネルギーを十分に消費してしまうという事。または仕事や学業に徹底的に取り組むということでもエネルギーは十分消費されます。

 

少食は強迫性障害が安定してから行った方が良い

 

もっとも、少食は万人向きではありません。

✅精神が不安定であればあるほど大食になりますので、少食は難しくなります。

 

食の中枢と感情の中枢は脳内で隣接して位置しているためです。
したがって、感情が狂うと食も狂います。食が狂うと感情もまた狂うのです。
感情が不安定な強迫性障害の人は食もおそらく不安定になって、やけ食いや過食が多いかと思います。(無理にならない人はどんどん行うべきです)

 

ですので、そのような場合は完璧主義にならず、無理そうであれば可能な範囲で少食にするよう心掛けると良いです。(或いは、少食だとか食べ物のことは一旦すべて忘れてしまって運動だけする方法でも十分です。)

 

万人向けの方法として
例えば、

 

間食はヘルシーなモノにする。
朝食を止めるのではなく、ヨーグルトだとか飲み物だけにする(固形物は取らない)など。

 

無理にならない範囲で、ぜひ、実践されてみられてください。

 

✅1日1食(間食なし)は食べるモノのクオリティーを高くする必要があります。このレベルでは難易度が格段と上がるわけです。
しかし、1日2食のケースまでは食べるモノに気を付ける必要もまずありません。

 

 

少食は過剰エネルギーになるのを未然に予防するので強迫性障害の改善に効果的

 

✅過剰エネルギー理論から観た強迫性障害の克服や改善は難しいモノではなく、特に運動は誰にでもおススメできます。
(少食が全然できていなくても運動は誰にでも可能な筈です)

なので、少食が難しい人は運動のみでも実践されてみられてください。

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コラム:少食は腸の動きを活性化し腸内細菌叢(フローラ)を整える

少食にすると腸の働きが非常に高まり、腸内細菌の善玉菌が増加することが知られています。しかも、悪玉菌も減るのです。[1]

 

このように、本当に追求していけば少食には絶大なベネフィットがあります。

何も強迫性障害の克服に効果的だけというような浅い話ではないということです。(最低3か月~6か月は継続する必要あり)

 

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(参考文献:)
[1]:https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/8560