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強迫性障害と不登校【重要】

(最終更新日:2023/08/09)

(概要:)
強迫性障害の症状によって不登校になっている人も少なくないと思われます。
親御さんの心情としては、かわいい息子さん、娘さんが、強迫性障害のせいで、不登校になってしまっているという状況はかなり不安や心配を煽る甚大な状況だと思われます。

お子さんが登校拒否になるのは並大抵のことではありません。

今回は当事者の方、そしてその親御さんに対して、お子さんが不登校から脱却するための対策および接し方についての方法論を詳しく書いていきます。

強迫性障害で不登校になっている人は得意科目だけを伸ばすことを考えると良い

強迫性障害で不登校になってしまっているのであれば、中学生や高校生の方の場合、「何か一教科だけでもよいので自分の得意科目のみ」を徹底して勉強します。

数学が得意であれば数学を、英語が得意であれば英語だけを徹底的に勉強するようにします。

勉強する気も起きない人は、趣味でも何でもよいので趣味に没頭すると良いです。

ピアノであればピアノ、プログラミングであればプログラミングを、筋トレであれば筋トレ・・・・・・といった風に対象を絞って徹底的に没頭していくことが大切です。

あれもこれも手を付けるよりも一つのことを徹底した方が不登校の方に限らず、モノになります。

たとえばですが、何か音楽の趣味があり、適当にギターでも弾いていれば何かのきっかけで、共通の趣味という枠組みにより友達ができる可能性も十分あります。

不登校で何もしていないのは最もよくない

強迫性障害で不登校になっていて、「何もしないでいる」というのはあまり良いことではありません。

というのも、人間の脳は何かをしていないと認知機能が退行するようにできているからです。
したがって、
「何もしないでいる」と一般に強迫性障害の症状はさらに劇的に悪化してしまいます。

強迫性障害のない一般の人でも一日中何もしないでいると最悪の気分になることでしょう。
常に人間の脳は刺激を求め、刺激がなくなると激しい不快感に襲われるようにできているのです。

(関連記事:)
強迫性障害を生活習慣を正して克服する方法

ですので、上に挙げたように趣味でも勉強でも良いので、可能な範囲から不登校の状況でもできることを行っていくのが良いのです。

不登校を一種のチャンスとまず捉えてみる(開き直り)

開き直ってみれば、不登校は一種のチャンスでもあります。
(ここは不快に感じる方がおられましたら申し訳ございません)

ですので、せっかく不登校という一種のチャンス(他の人があまり体験できない状況)になっているのであれば、そのチャンスを活かさない手はありません。

不登校になった人は好きなことを徹底的にのびのびと集中して実践すれば良いです。

勉強、音楽、ゲーム(遊び)・・・・・・何でも構いません。

ただし、必ず自分の将来、仕事に関連するようにその好きなことをやることが条件です。

たとえば、ゲームをするのであれば、ただゲームをするのではなく、ゲームの実況や攻略法のチュートリアル動画をYouTubeのような動画閲覧サイトに必ずアップロードするようにするのです。
(再生回数がどうのこうの考えてはダメです。完全に利他に徹してください)

 また、学校に通っていなくても勉強はいくらでもできます。(学校に行かないと勉強できないというのは完全に誤りです)

今では、良い参考書も各教科でていますし、東進ハイスクールのような通信教育で人気予備校講師の授業もオンラインで受けられるので、何かしかそういった講義や参考書を参照し、必要な学力は最低限、身に着けておいた方が確実に良いです。

「読み」「書き」「算盤(そろばん)」は社会で生きていくのに必須です。

「読み」とは、
文字(言語)を読めること(現代では英語も必須)です。
「書き」とは、文字(言語)を書けることです。
「算盤」とは、数字の計算ができること、統計を読めることです。

これが最低限度出来ない人は、社会の、国家の嘘を見抜くことはできません。

余談ですが、海外では学校ではなく家で、学習する生徒(子供)も存在します。※学校の授業内容のレベルが低すぎたり、宗教上の問題から間違った知識を子供に教育されるのを防ぐために、自宅で親から子供が学習教育を受けるわけです。親が直接指導する場合も専門の家庭教師を雇う場合もあります。

(※このような教育制度はホームスクールと呼ばれております)

独学で大学入試合格は普通に可能

私は幸い、過去、重度の強迫性障害で不登校になるということはありませんでしたが(強迫観念によって無理やり学校に行かされた)、周囲の友人がいなければ不登校に間違いなくなっていたことと思います。

私の勉強の仕方は、学校の教師の話を一切聞かずに、独学でやっていました。
(教師には失礼ですが耳栓をして授業を受けておりました)

それで浪人はしたものの普通に大学入試に合格できました。

学校の教師の話を完全に無視して、耳栓をつけながら、好きな教科を勝手に勉強していました。教師から見たら、最低最悪の生徒だったと思います。

また、高校までの各教科の内容は、どの教科のものであっても、実は非常にやさしく誰でもその気になれば、マスターすることができるようになります。
そして、教科書の内容が本当の意味で完璧に理解できていれば、どこの大学であっても、間違いなく合格できます。

この話は最難関大学にも同じように適用できます。

このとき、すべての教科を完璧にというと時間がかかり過ぎるので、強迫性障害によって不登校になっている人は、何か一教科だけ徹底的にマスターしていくという特化型の勉強法を取っていくと良いです。

英語がわかれば国語(まあこの場合、通常、順序は逆ですが・・・)もできるようになりますし、数学がわかれば、物理学も化学もわかるようになっていきます。

特に重要な科目は国語、英語、数学あたりで残りはこれらの知識があれば芋づる式に理解できるようになるものなのです。

強迫性障害に起因する不登校を克服するうえの重要事項:

①何か勉強や仕事のような没頭できる作業を持ち、毎日の生活をなるべくでいいので忙しいものにしていく。
(生活自体が忙しいことだらけであるとそもそも悩みや強迫観念に捉われている暇がなくなっていきます。「何もしない状態を長期間続けると」と繰り返しますが、強迫症は悪化します。そして、今ばやりのニートやひきこもりになってしまうと、そこから抜け出すのが難しくなる傾向にあります。)

②運動の習慣をきちんとつけ、運動不足を防止する。
(運動には強迫性障害を克服させる大きな抗うつ効果、抗不安効果が実際に存在し、科学的にも既に確認されています。人間もまた動く物と書いて、動物の一種ですので、体を動かしていないと正常な脳機能を維持することはできません。)

③社会から孤立するのを避ける。
(人間は社会性の生き物で社会から孤立すると、心を安定させるのに必要不可欠な脳内の神経伝達物質やオキシトシンという愛着ホルモンが低下します。そのため、できる範囲で結構なので、家族や友人との関係を良好なものにしておく方がよいわけです。どうしてもそれが難しい場合は、第三者(その種の相談にのってくれる、例えば、お寺を見つけたりするなどすると良い)に相談し、話を聞いてもらうようにした方がいいです。そもそもお寺の元来の存在意図は、人民救済が第一義です。今ではそういった、こころの悩みの相談に乗ってくれるお寺も増えてきています。)

④通信制の高校もあるので、高校を中退したり、休学しているのであればそういったところで高卒の資格を取っておくこともできます。
(今のご時世、高卒程度の資格がなければ、まともな働き口が中々見つけづらいということもあります。したがって、高卒程度の資格はあった方が確実に良いです。しかしながら、アメリカのような西欧諸国とは異なり、実は日本にはいくらでもアルバイト、仕事があります。たとえば、コンビニだとかレストランだとかいくらでもあります。
(これらの職種には学歴はほとんど関係がなく、日本在住の日本語が流暢ではない外国人も普通に働いています。)

⑤いじめの問題がある場合は、転校する、ホームスクール制度を導入するといった適切な処置を取ると良いですが、上でも書きましたが、通信制の学校を修了するようにすると良いです。

学校はお役所仕事の域を未だ脱することはできないどうしようもない職員が未だ多く跋扈(ばっこ)しています。また、いじめの問題を抱え、それで強迫性障害が悪化してその結果、不登校になっている人は、体を常人以上に鍛えましょう。

強靭な肉体があれば、かなりいじめられづらくなります。例えば誰もマイクタイソンをいじめようとは思いません。
「こいつを怒らせたらヤバイ」というような雰囲気、肉体の人間に自ら喧嘩を売っていく人はいません。

⑥私の個人指導を受ける

誠に手前みそなのですが、根本から強迫性障害を解決し不登校から脱却したい方の場合、私の個人指導を受けるのも推奨できます。

「現状受けられる強迫性障害の克服法の最適解である」と自負しております。
結果的に、不登校のより迅速な解決につながるはずです。
詳細はこちらのホームページ を参照ください。

まとめ

強迫性障害によって不登校になっているということを過度に気にする必要はありません。

学校に行かなくても学業はいくらでもできるからです。

私は学校に通っていたことを今、激しく後悔しています。

「本質的には学校なんてというもおのは通うだけ時間の無駄」としか思えないほど低級のものだからです。
(ただし、安定した将来の保険として卒業しておくという戦術はありですし、リスクを背負った人生を歩みたくない人は通信制でも良いので高卒資格は取っておくと良いことでしょう)

また、強迫性障害になるようなタイプの人はそもそも自分自身を過剰に責めてしまいがちなので、これ以上責める必要はなく、できる限りリラックスして、自分のやるべきこと、すべきことに精を出していってください。

その努力は、長い目で見ると必ず大きなプラスになります。

私の体験ですが、高校を卒業したころ、「俺の人生は今後、絶望的なもの以外100%ありえないだろう!」と強く思いこんでいました。

しかし、実際、その後、知らないうちに問題は解決し、薔薇色の人生が待っていました。

人間、人生いつ何が起こるかわかりません。

孤立無援、四面楚歌の絶望的な状況が一転し、成功者になる可能性も十分にあり得ます。

ただし、
こういったこと即ち逆転の人生が待っている幸運の女神に愛されるのも、地道な努力を継続した人にだけ
です。

そういう理由から、日々の努力、やるべきことの継続は必要不可欠です。

不登校を脱却するために、今すぐ、できる範囲のことから実行されられてください。
必ず将来役に立つと実感できる日が訪れます。

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